この轟音で世界を制す

Crossfaith『ZION EP』
2012年06月20日発売
MINI ALBUM
Crossfaith ZION EP
アルバムから約1年振りとなる新作EP。プロデューサーには、LostprophetsやLamb Of God、Vision of Disorderなど錚々たるバンドをプロデュースしたことでも知られるMachineを招集。12月からはこのEPを携え、あの「Vans Warped Tour」に参戦することが決まっている。そんな事実が告げているのは、彼らが世界基準のヘヴィミュージックを追いかける存在から、先導する側へと変貌を遂げようとしている、ということ。
 
ギターの轟音にシンセリフを絡ませヘヴィでシンフォニックな世界観を演出するというスタイルはそのままに、今作ではぐっとアプローチの幅を広げることに成功している。"Quasar"ではなんとダブステップまで採用。Koie(Vo)が、「スクリレックスのサウンドから刺激を受けた」と語っていたのを思いだしたのだが、それをタイムラグなく取り込んでCrossfaithにしか出せない音に昇華してくるとは。改めてこのバンドのポテンシャルの高さに震えた。今作を引っさげての世界ツアー=武者修行を経て、更にタフなバンドに生まれ変わるだろう。底が知れない。(塩澤淳)
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