加速し続けるスリル

Superfly『Force』
2012年09月19日発売
ALBUM
Superfly Force
こんなにも素敵なギターリフ揃いのアルバムは滅多にないだろう。ギタリストが刻むリフとリズム隊の絶妙な絡み、間合い、駆け引きから生まれる刺激は、ロックバンドならではの醍醐味の極みだ。今作はそういうワクワクの連続! 例えば“No Bandage”や“Get High!!~アドレナリン~”は、「グルーヴィー」という言葉の意味を目一杯に教えてくれる。そして、越智志帆の歌声も全曲で冴えている。彼女の歌の魅力は挙げて行くとキリがないが、やはり注目させられるのがリズム感。ビートを絶妙に乗りこなして歌い上げる様は、フリージャズの管楽器のソロプレイのようなスリルを感じることが度々ある。「ビートのサーフィン」とも言うべき歌いっぷりは“Force”で顕著だ。……サウンド云々を細かく語るのはこれくらいしておくか。とにかく無条件にグッと来る曲揃いのアルバム。寓話的な作風の“The Bird Without Wings”が沁みた。あるがままの自分を受け入れる勇気をくれる素敵な曲だ。彼女の歌声のエネルギッシュさ、パンチ力の源にある深い母性、慈愛のようなものが鮮やかに滲み出ているのを感じた。(田中大)
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする