マイク・パットン、デュエイン・デニソン、ジョン・ステイニアーという強力な面々によって結成されたスーパー・バンドで、これが4作目となる。ラインナップのヴァリューが高いにもかかわらず、最初の2枚は比較的オーソドックスなロックに近いスタイルなためか、パットンにフェイス・ノー・モアの影を追う向きからは歓迎されつつも、彼の他のプロジェクトが放つブッ飛びぶりの中ではやや埋没気味な雰囲気もあった。初代ベースが抜けて3人になった前作は、デニソンがハンク・ウィリアムス3世との関わりを通じてネイティヴ・アメリカンの音楽からの影響を展開し、それはそれで聴き応えのあるものだったが、今回は新たにトレヴァー・ダン(ファントマス/メルヴィンズ)を加え、再びロックっぽさを取り戻している。
先行で公開された2曲目を聴いた瞬間、これまで以上にガツンとくる感じを受けた。フェイス・ノー・モアとジーザス・リザードとヘルメットのエレメントが、現在に鳴らされるべき音として、しなやかに再構築されている。一筋縄ではいかないダークなロックを求めるオルタナ音楽ファンならば必聴だろう。(鈴木喜之)