さあIして、哀して、愛し合おうぜ

クリープハイプ『吹き零れる程のI、哀、愛』
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ALBUM
クリープハイプ 吹き零れる程のI、哀、愛
スマホとかSNSとかで人間関係が気軽になって、みんな繋がりが増えて楽しいふりをしてるのに、自分の価値まで相対的にどんどんカスみたいに下がる現実に、心が耐え切れないでいる。それに愛だのセックスだのが絡んだらもう目も当てられないのが実際で、期待はずれと後悔にまみれて、それでも自分が自分であることの痛さと向き合って、なんとか日々をやり過ごしてる。クリープハイプはそんな世界のリアリティに、気づけよ、クソ、この野郎と叫ぶように、石つぶてを投げるように、性急なロックンロールを鳴らしてきた。尾崎世界観はカン高い声やエグい歌詞で、ただその中で必死に純潔を貫こうとしているように思えた。でも、堂々のオリコン10位以内シングルを3曲含む今作はもう違う。残酷さも皮肉も優しさもポップさも、すべてを一回り大きな表現力で引き受けて、ついに時代そのものが、クリープハイプという名前で鳴り始めたゾクゾクするような実感がある。つまりこのアルバムは大傑作だ。マジにすげえ名作だ。これを共有して前に進めることを、時代の希望と呼んだっていいだろう。必聴。(松村耕太朗)
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