「ロック=生活」の歌心と爆音

J『FREEDOM No.9』
2013年10月23日発売
ALBUM
J FREEDOM No.9
前作『ON FIRE』からは1年半ぶりで、スタジオ・フル・アルバムとしては9作目。目下、全国ツアーと5ヶ月間2デイズずつの都内ライヴ10発を同時進行し、LUNA SEAとしてのリリースも次々に発表されている。作品もライヴも有り余るような熱量をキープしたままこれだけの活動を続けるJの原動力とは一体なんなのだろう、とときどき不思議に思ってしまうのだが、本作もJ節のゴリゴリとした男気溢れるロックが11曲。参加ギタリストのクレジットには、かつてのサポート・メンバーだったmasasucks(the HIATUS/FULLSCRATCH)の名があり、公式サイトのドキュメンタリー映像(レコーディング風景)にも登場している。

アルバム中盤“Looser”の痛烈な皮肉を爆走ビートの中で吐き出してゆく姿や、続く“right away”における、日常生活から沸き上がった清々しいまでの反骨精神。そこから見えてくるのは、いち生活者としてJが描き出す衝動の形だ。表現者としての彼は間違いなく「ロックの国の人」だが、ピーターパンでも裸の王様でもない、地に足の着いた歌心が人々の心を捉えて止まないのである。(小池宏和)
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