DAIZAWA RECORDS 15周年! 新鋭3組集結の「代沢まつり」に向けて決起座談会開催!!

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syrup16g、椿屋四重奏、レミオロメン、THE NOVEMBERS、きのこ帝国などの作品を世に送り出してきた「DAIZAWA RECORDS」の15周年を記念したツアー「代沢まつり < DAIZAWA RECORDS 15th Anniversary for the Future >」が、全国5ヶ所で行われることが決定! 出演するのは、同レーベルの未来を託されているウソツキ、PELICAN FANCLUB、polly。さらに、ファイナル公演には、DAIZAWA RECORDS出身の先輩バンド・きのこ帝国がゲストとして出演する。彼らはどのような想いを抱いて臨むのか? そして、DAIZAWA RECORDSならではの魅力とは? 竹田昌和(Vo・G/ウソツキ)、エンドウアンリ(Vo・G/PELICAN FANCLUB)、越雲龍馬(Vo・G・Syn/polly)に語り合ってもらった。

司会=田中大

そろそろ僕らが先頭に立って代沢を盛り上げたいなと。それでPELICAN FANCLUBとpollyを誘ったんですよ(竹田)

――普段から交流がある間柄なんですか?

竹田 DAIZAWA RECORDSに入る前はエンドウくんとよく会ってたんですけど……。

エンドウ 入ってからは全然ですね。敵対心みたいなものが芽生え(笑)。

竹田 ライバル?(笑)。

エンドウ そう(笑)。まあ、もともとプライベートで会うとかいう感じではなかったし。

竹田 僕とエンドウくんは千葉が地元なんですよ。

エンドウ そういう面で接点があったので、会えば話すという感じではありましたね。

――越雲さんは、ふたりとはどうなんですか?

エンドウ 越雲はあまり社交的ではないんです。まあ、僕と越雲も最初はピリピリしてましたけど。

越雲 エンドウの顔が嫌いでした(笑)。

エンドウ 今は顔どうこうを越えた仲になりました(笑)。くだらない話しかしないですけど。同い年なので高校のクラスの友だちみたいな感覚ですね。

竹田 僕と越雲くんは、この前対バンしたのが接点です。そのとき、少し話をしたぐらいで。

エンドウ ふたりの会話、ほんとぎこちないよね。「代沢まつり」の前には、同志として距離を縮めて欲しいものです(笑)。

――ディズニーランドに3人で行ったりしたらいいんじゃないですか。きっと仲良しになれますよ。

エンドウ 絶対に行かないです!(笑)。

――(笑)という3バンドが一緒にツアーをする今回の「代沢まつり」、どういう経緯でやることになったんでしょう?

竹田 ウソツキからの提案だったんです。僕らはPELICAN FANCLUBとpollyよりも1年早くDAIZAWA RECORDSに入ったんですけど、当時は先輩たちがいて。でも、どんどん巣立って行く人たちが出てきたんです。だから、そろそろ僕らが先頭に立ってDAIZAWAを盛り上げたいなと。それでPELICAN FANCLUBとpollyを誘ったんですよ。

越雲 ありがとうございます。

――越雲さんは、「代沢まつり」に関してどのように感じています?

越雲 pollyは、地元が宇都宮なんです。今回の「代沢まつり」は、主要都市のほかに宇都宮でもやるんですよね。宇都宮は僕らのお客さんがたくさんいるんですけど、「この2バンドと一緒にやるのかあ」と。

エンドウ どういうことだ?

越雲 僕ら、千葉LOOKが好きなんです。ウソツキとPELICAN FANCLUBは千葉が地元なので、そっちでやるほうが良かったなあと。「pollyは、ウソツキとPELICAN FANCLUBと仲がいいんだ? じゃあCD買って聴いてみようかな」って、宇都宮のお客さんがなったら嫌だから(笑)。

エンドウ それでいいんだよ(笑)。

竹田 (笑)僕としては、宇都宮とか千葉とか東京をつないで、いいシーンを作りたいんですよね。今って、大阪と比べて東京のシーンがあんまり盛り上がってない感じもあるので、そういうのを作るきっかけになったらいいなあって思ってます。

エンドウ なるほどね。pollyもそうだと思うけど、僕らも「自分が! 自分が!」っていう感じでずっとやってきたから、竹田くんがこういう提案をしてくれたっていうのは、いい機会だと思ってます。

越雲と僕は、最近の海外のインディーとか、共通して好きなことが多いよね?(エンドウ)
そうだね。趣味は合うのかも(越雲)

――この3バンド、最新作のリリースも、ほぼ同タイミングですね。

エンドウ pollyとウソツキは同じ日(7月13日)だっけ?

越雲 そう。

――PELICAN FANCLUBの『OK BALLADE』は、それよりも約1ヶ月早いリリース(6月8日)ですね。

エンドウ はい。僕らの前作は、自分が影響を受けてきたものを素のまま反映するってことに徹してたんですけど、今回の『OK BALLADE』は、「聴いてもらう」っていう意識を強くしながら作りました。「聴いてもらうお客さんがいて、僕らがいるんだ」っていうような気持ちが入ってますね。ライブで、リアルタイムで共有したいということも、すごく思ってる作品です。

――pollyの新作の『哀余る』に関しては、いかがですか?

越雲 前作を作り終わってから、ずっと曲ができない時期があって。そのあとに、やっと曲作りを始めたんですよね。そこでどハマりしたのが、シューゲイザーと呼ばれるようなバンドで。今回、そういう部分も出てるかもしれないです。歌詞に関しては、自分とは別の人物を主人公として置くような感じで書いてます。そのことによって却って自分っぽさが出てる感じがあります。

――そして、ウソツキの最新作『一生分のラブレター』は、ラブソングがテーマ?

竹田 はい。ウソツキは「王道うたモノバンド」って言ってやってるんですけど、ずっと曲はどこかひねくれてたんですよ。だから、ストレートを投げたいなと思って作りました。「歌モノ、J-POPと言えば、やっぱりラブソングだろ」と。あと、「ラブソングってウソツキにはないよね」って言われたのも印象に残っていて。「じゃあ、全曲ラブソングを書いてみよう」って考えたんです。

――最新作にも表れている通り、作風はかなり異なる3バンドですね。みなさんそれぞれの音楽のルーツは、どんな感じなんでしょう?

竹田 僕は学生の頃に人気があったもの全般を聴いてましたけど、特にフジファブリックは好きでしたね。あと、ASIAN KUNG-FU GENERATION、Mr.Children、BUMP OF CHICKENとか。僕はそんなにコアなものを聴いてこなかった方だと思います。それよりも曲を作るのが好きだったので。

エンドウ 僕は音楽が好きになった入りはBUMP OF CHICKEN。そこからどんどん広げていって、DAIZAWA RECORDSの所属バンドも聴くようになりました。THE NOVEMBERS、syrup16g、椿屋四重奏とか。そして、日本以外の音楽にも辿り着きました。

越雲 僕は高校のときにHAWAIIAN6とかのコピバンをしてました。でも、ルーツってどこになるんだろう? ……スピッツはよく聴いてましたけど。あと、父親がフォークソングが好きなので、その影響もあると思います。だから初めて持ったギターはアコースティックで、最初にコピーしたのは“神田川”。マイナーコードを使う哀愁漂うものが好きだったので、その影響は今も僕が作る曲に出てるのかもしれないです。

エンドウ 越雲と僕は、最近の海外のインディーとか、共通して好きなことが多いよね?

越雲 そうだね。趣味は合うのかも。

竹田 今の話を聞いた感じだと、僕はふたりとはまた別の感じですね。僕はほんと作るほうばかりやってきて、あまり聴いてこなかったんです。本も読まないんですよ。国語の教科書もあんまり読みたくなかったくらいなので。

エンドウ なのに歌詞を書くという(笑)。

竹田 映画はすごく観るんです。曲を作るときに映像をイメージして、それを言葉で追っていく作り方をしてます。

エンドウ ウソツキの歌詞は、印象に残るフレーズがいっぱいあるんだよな。新しいミニアルバムの“一生分のラブレター”で《何回だって告白をしよう》って歌ってるよね?

竹田 うん。

エンドウ 僕には書けない歌詞だなと思いました。

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