THE ROLLING STONES 『スティッキー・フィンガーズ』はなぜロック史に輝く傑作となったのか?

1971年にリリースされた『スティッキー・フィンガーズ』は、ストーンズが自ら立ち上げた「ローリング・ストーンズ・レコード」の第1弾作品で、ミック・テイラーがフル参加した初めてのアルバムであり、アンディ・ウォーホルがデザインしたジャケットも話題となった、というのはロックファンの多くが知っていることだ。ではなぜ、どのようにしてこんな傑作が生まれたのか? その謎を解く鍵となるのが、6月10日リリースの『スティッキー・フィンガーズ』デラックス・エディション&スーパー・デラックス・エディションだ。ここで初めて公開されるボーナス・トラックには、まさに進化しつつあるストーンズが生々しく詰まっている。ブライアン・ジョーンズの脱退と死、権利・金銭面でのビジネスのいざこざ、オルタモント事件といった様々な問題に直面していたストーンズが、バンドの体制を立て直し、70年代以降のロック史の頂点に君臨し続ける転機となった『スティッキー・フィンガーズ』、ロックンロールというサバイバルの歴史を知る上でも重要なこの傑作を、アウトテイクやライヴ音源から徹底的にひもとく。

(井上貴子)

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