殻を破り新たな地平へ! 焚吐が鳴らす初のラブソング“ふたりの秒針”に迫る(2)
イメージでは、螺旋階段を逆立ちして降りているような。自分の感覚としては登っているけれど、はたから見れば降っているという
──カップリングの“てっぺん底辺”は“ふたりの秒針”と一緒に作った曲ですか?
「高校3年生ぐらいの時に作った曲なんですけど、“ふたりの秒針”で出せない自分らしさとか、自分の色だとかを、“てっぺん底辺”で補完する形で入れました。“オールカテゴライズ”で好きになってくださった方に、より近い距離での曲というか。“ふたりの秒針”だけではない焚吐という感じで」
──人生の縮図のようなテーマを高校生で考えるのはすごいなと思うんですが、どんな感じでできたんでしょう。
「自分の中では、てっぺんも底辺も≒(ニアリーイコール)みたいな感じなんです。てっぺんを目指しているつもりでも実は底辺に成り下がっているというか。そういうジレンマを書きました」
──1周回って戻るみたいな?
「自分の中のヴィジュアルイメージでは、螺旋階段を逆立ちして降りているような。自分の感覚としては登っているけれど、はたから見れば降っているというような」
──エッシャーのだまし絵のようですね。自分で思っていることと世間が思ってることの違い、現実と理想の差とかでしょうか?
「自分の目指しているてっぺんが本当のてっぺんなのか。そのさじ加減を決めるのは自分の采配であるという感じですかね」
──この時の焚吐さんが目指していたてっぺんは、どこなんでしょう?
「自分が目指していたのは、交友関係でどこまで話していいのかだとか、どこまで自分を出していいのかとか。そういうものがすごく頭の中でカオスになっていたというか。“てっぺん底辺”の中では、それを半ば投げやりというか、ここがてっぺんだろうと、意思をぶつけた感じですか」
──その先にあるのは思いのすれ違いみたいなことですか。伝えたいけど言えなかったり。
「言葉にしなければ伝わらないけど、言葉にしすぎると相手を傷つけてしまうというか。そういったジレンマがずっとありました。だから現実世界でできないことを曲に落とし込んで補完していくという感じでした」
──そういうことで決着がついたんですか?
「そうですね、過去を清算する──。決着は、“オールカテゴライズ”を書いたことで、少しはついたかなという印象ですね。“てっぺん底辺”は“オールカテゴライズ”の後にできた曲なので、どちらかを言えば外に働きかける曲なのかなと思います」
開けてみないとわからない扉はたくさんなるなあと思って。そこでしか見えない景色だとか、そこでしか出会えない人とか、たくさん分岐があって今の自分がいるんだなという印象です
──ところで大学生活2年目になりましたが、楽しい学園生活を送っていますか?
「楽しいことばかりではないですけど、高校とか中学の頃に楽しい学園生活を送ってこれなかったので、取り返す気持ちで」
──環境が変わって新しい出会いとかもあったりするかと。
「それはありますね。デビューしたことによって、増えた友達の輪だとか、大学に入ってからできた友達の話だとか、たくさんの出会いが“ふたりの秒針“の歌詞にも表れてるのかもしれません」
──デビューによる変化も大きいですか?
「すごく大きいですね。学部の特色でもあるんですけど、芸術系を目指す方が多いので、そこにシンパシーを感じてくださったり、それで増えた友達の輪だとか、たくさんありますね」
──芸術学科だそうですが具体的にどういう勉強を?
「そうですね、僕の学科では音楽の基礎知識だとかパソコンを使った授業だとか。曲を作っている最中は気づかなかったんですけど、“ふたりの秒針“も大学で学んだことが反映されているのかなと思います」
──それはどういうところですか?
「大サビであえてメロディを崩す部分だとか、リフレインだけど音程を変えて繰り返す部分だとかは、そうかなと思います。今まで無自覚にやっていたことが、自覚的に足し算引き算が出来るようになったなという印象です」
──プロとして進むべき道を進んでいる印象ですが、これまでを振り返ってどうでしょう?
「開けてみないとわからない扉はたくさんなるなあと思って。音楽を始めたこともそうですけど、今回“ふたりの秒針”みたいな踏み込んだ作品を作って、そこでしか見えない景色だとか、そこでしか出会えない人とか、たくさん分岐があって今の自分がいるんだなという印象です」
──確実にアーティストとして歩んでいる感じでしょうか?
「自分がデビューする前のアーティスト像と、自分がデビューしてからのアーティスト像は少し変わったのかなと思います」
──というのは?
「デビュー前はすごく漠然としていたというか、歌を作ってそれを歌ってという感じだったんです。でも、デビューしてからは、自分ひとりだけで活動するんじゃなくて、プロジェクトとしてたくさんの方たちが関わっていて。自分名義だけど自分だけではないというか。マスタリングでもそうですしミックスでもそうですし。自分の音楽を自分だけで作っているんじゃないなあという自負はあります」
──これから焚吐さんはどうなっていくんでしょう?
「希望としては“ふたりの秒針”ぐらい踏み込んだ曲を作っていきたいですね」
ミュージックビデオ
リリース情報
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初回限定盤(名探偵コナン盤 / CDのみ)
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通常盤(CD+DVD盤)
焚吐(読み:タクト)
2nd Single『ふたりの秒針』
2016年5月4日(水)発売
通常盤(CD+DVD盤)¥1,500(税込) / JBCZ-6045
初回限定盤(名探偵コナン盤 / CDのみ)¥1,000(税込) / JBCZ-6046
2. てっぺん底辺
3. ふたりの秒針 [TV_Edit]※初回限定盤のみ収録
ライヴ情報
『ふたりの秒針」』リリース記念イベント
(アコースティックミニライヴ&サイン会)
日時:2016年5月4日(水)
会場:タワーレコード池袋 6Fイベントスペース
日時:2016年5月4日(水)20:30~
会場:タワーレコード渋谷店 4Fイベントスペース
日時:2016年5月5日(木)14:00~
会場:タワーレコード名古屋パルコ店 パルコ西館1F イベントスペース
日時:2016年5月7日(土)14:00~
会場:あべのHoop 1F オープンエアプラザ
「名探偵コナン in 東京ソラマチ」
日時:2016年5月8日(日)15:00~
会場:東京ソラマチイーストヤード5階「スペース634」
日時:2016年5月8日(日)18:00~
会場:タワーレコード横浜 ビブレ店内
日時:2016年5月10日(火)18:30~
会場:タワーレコード札幌 PIVOT店内
日時:2016年5月11日(水)19:00~
会場:HMV仙台EBeanS店内
日時:2016年5月14日(土)①13:00~ ②15:00~
会場:小田原ダイナシティ ウエスト1Fキャニオンステージ
日時:2016年5月15日(日)18:00~
会場:ニコニコ本社 B2Fイベントスペース
日時:2016年5月21日(土)16:00~
会場:キャナルシティ博多 B1Fサンプラザステージ
日時:2016年5月22日(日)14:00~
会場:イオンモール広島府中 1Fスターギャラリー
「無料ファンクラブ『リアルタイム・カプセル』会員限定 焚吐 -無料招待ワンマンライヴ-」
日時:2016年7月21日(木)
Open/18:30 Start /19:00
会場:新宿 Zirco Tokyo
応募期間:2016年5月2日(月)12:00〜5月23日(月)11:59
※開催日、応募期間等、イベント詳細については、オフィシャルサイトをご確認下さい。
応募方法:下記URLまたはQRコードから焚吐無料ファンクラブ「リアルタイム・カプセル」にアクセスして下さい。ページの案内に従って、ログインまたは新規登録を行って下さい。
※必要会員情報を入力されていない場合は、本イベントへお申込みいただけません。
オフィシャルサイト:http://takuto-official.com/
焚吐 無料ファンクラブ「リアルタイム・カプセル」:http://takuto-official.com/member/
提供:ビーイング
企画・制作:RO69編集部