THE BEAT GARDEN 「約束と幸せ」のシングル『Promise you』を語る

THE BEAT GARDEN

1stシングル『Never End』でエレクトリック・ダンス・ロックというオリジナルなサウンドスタイルを提示し、メジャーデビューを果たしたTHE BEAT GARDEN。この夏はフェスやイベントにも積極的に出演し、3VOCAL+1DJというスタイルで、存在感を見せつけた。エレクトロサウンドをベースに、ギターやピアノなどを自在に重ねたトラック、そして心地好いハーモニーや力強いユニゾンで紡ぐ歌は、EDMとJ-POPを自在に行き来する。そんな彼らの次なるシングル『Promise you』。このリード曲は、多幸感溢れるトラックに、「約束と幸せ」というテーマが描かれ、ボーカルユニットとして、また新たな魅力を見せてくれている。グループの大きな成長を感じるこの作品について、メンバー全員に話を訊いた。

インタビュー=杉浦美恵

僕らのことを知らないキッズが音に反応して集まってくれて、踊れたっていうのがすごく嬉しかった

――4月のメジャーデビュー後は、夏フェスにも出たりと精力的でしたが、何かグループとしての変化はありましたか?

U(Vo) 夏フェスらしい夏フェスに出たのが今年初めてで、メジャーデビュー後の初めてのライブがフェスだったっていうのもあって、僕らのことを知らないロックキッズがたくさんいる中で歌うっていうのは覚悟の上だったんですよね。でも、その場で音に反応して集まってくれた人たちと踊れたっていうのがすごく嬉しかったんです。最初は会場の一列目さえ埋まっていないくらい、人がまばらな状態で、だけど、もうやるしかないって開き直って歌っていたら、最後には思った以上の人が集まってくれて。僕らの曲でサークルができて、2ステップ踏んで踊ってくれてる子もたくさんいて、「ああ、こんなことってできるんだな」って。その光景が見れたことがいちばん嬉しかったですね。

――先入観なしに、音や歌に反応して踊ってくれるのは嬉しいですね。

REI(Vo) メジャーデビューを経て、大勢の方たちに楽曲を披露させてもらえる場が増えてきて、それが単純に嬉しいっていう気持ちと、そこで得たものが大きくて、それが音源制作にも反映されているなと思います。この経験は大きかったですね。

MASATO(Vo) それが直接的な自信につながって、その後の学祭とか、大きな会場でのライブでも自信を持って楽曲を披露できているので、それがいちばん大きな変化かなと思います。

SATORU(DJ) 今年から夏フェスで戦えるようになって、僕らを知らない人でも、YouTubeとかでさらっと見てくれてた人もいると思うんですよね。“Never End”は楽曲が強いし、フェスで映える曲なので、「あ、あの曲じゃん」って踊ってくれた人もいたんで。そこでフル尺でちゃんと披露できて、ただただ楽しそうにしてくれてて、僕らも楽しく気持ち良くできて、すごく価値のある夏だったなと思います。

家族とか友達とか、幸せであってほしいと願う人に向けた大きな愛みたいなものを歌いたかった

――“Never End”はTHE BEAT GARDENとしての決意表明に近いものを感じましたが、今回の2ndシングルは、テーマが「約束と幸せ」。このテーマがでてきたのは?

U この曲は最初、REIがメロディをスキャットでみんなに聴かせてくれたんです。それで、この曲いいじゃんって、次のシングルにしようって決まったんです。今回のリリースは1stよりも「歌もの」を意識しようと決めていて、カラオケで歌いたくなるようなもの、学校とかで「この歌聴いてみて」って、友達に聴かせたくなるような歌があってもいいなと思っていました。それでREIが作ってきたメロディから温かさを感じて、テーマが浮かんだんです。今回はターゲットをしぼった「君を幸せにするよ」っていうラブソングというよりも、家族とか友達とか、同じ場所にいなくても、幸せであってほしいと願う人に向けて、そういう大きな愛みたいなものを歌いたくて。それを思いっきりシンセが鳴ってる楽曲に混ぜたら面白いんじゃないかって、音とは相反したテーマをポピュラーで温かい楽曲に仕上げました。

REI 今回、メロとトラックを同時進行で作っていったんですけど、冬に合った曲を作りたいなと思っていたんです。その時、泣きの要素がある4つ打ちのミドルテンポの曲を作りたいなとも思っていたし、メロディの温かさっていうのは自分も感じていて。そこを汲み取って、Uさんはこういうテーマの歌詞にしてくれたんだなと思いました。

――MASATOさんは、この曲を最初に聴いた時、どんな感想を持ちましたか?

MASATO 僕もスキャットでメロディを聴かせてもらって、「なんだろう、この懐かしさは」って思いました(笑)。その温かさとは対照的にEDMのサウンドは音だけ聴いたらブリブリだし、それがちょうどいい違和感だったんですよね。

――コーラスワークが前回と比べても、ぐっと調和してるように感じました。

U THE BEAT GARDENとしての曲のあり方みたいなものが、なんとなくわかってきたというか。コーラスもそうですけど、今までは詰め込みすぎてた部分を削ったり、ユニゾン感とか、言葉の乗り方の感覚も3人ともわかってきて。だからレコーディングもいつも以上に僕たちらしくできたのかなと思います。

――いちばん客観的に聴けるSATORUさんはどう思いましたか?

SATORU  UさんがいつもLINEで、途中経過でも歌詞を上げてくれるんですけど、すごく温かい歌詞だなっていうのは感じていて、最終的にはすごくTHE BEAT GARDENらしい歌になったなあって。みんなすごく練習したと思うんですけど。

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