米津玄師、シングル『ピースサイン』に込めたポップアーティストとしての矜持、そして少年時代を語る

米津玄師、シングル『ピースサイン』に込めたポップアーティストとしての矜持、そして少年時代を語る
米津玄師、シングル『ピースサイン』に込めたポップアーティストとしての矜持、そして少年時代を語る - photo by 小浪次郎photo by 小浪次郎

『Bremen』のあとのシングルを振り返ってみると、米津玄師がつくった音楽っていう一貫性はあると思うんですけど、一見してすげえ支離滅裂だなあと思うんですよね。どれが俺の本質なのって訊かれても、答えようがないというか。“LOSER”があって、“ナンバーナインがあって、“orion”があって、“ピースサイン”があってっていう、いろんな『点』としてある曲の、ちょうど中間の何もないところに自分がいるんじゃないかなってすごく思うんですよね


俺が小学校5年生の時に彼岸の価値観を知ることができて、「ああ良かった、俺は生きてていいんだ」って思ったような、そういう子たちに救いをもたらしたいって言ったら大袈裟ですけど、おまえ別に生きてていいんだよっていうことを伝えてやりたいなあって思ったりもしますね


曲がりなりにも歌を歌って言葉を人に伝える人間として、強い言葉はものすごくデリケートで。で、それには責任というかリスクというか、そういうものが発生するもんだなあって思うし。だからこそ、自分が今まで愛してきたものとか、自分の音楽、言葉を、ちゃんと守らなければならないという。そこらへんはもっと敏感に生きていきたいなあと思いましたけどね


大きく言うと時代とか、時代の流れだとか、そういうものと自分との間に生まれる何がしかによって、ただひたすら普遍的な存在でありたいっていう。それがやっぱいちばん美しいと思うんですよね、音楽において


(ボカロをやっていたことが)もう過去の出来事になっていて、自分から遠く離れたものになってるっていうことに気づいて。そうなった場合、自分で当時の曲を歌う意味があるなって思ったんですよね


続きは2017年6月30日(金)発売の『ROCKIN’ON JAPAN』8月号で!
米津玄師、シングル『ピースサイン』に込めたポップアーティストとしての矜持、そして少年時代を語る
『ROCKIN'ON JAPAN』2017年8月号
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