「そんなの無理やで」と言われてきましたけど、「やってみようぜ」と。僕らは、やり続けるプレイヤーであり続けたいんですよ(MOCA)
――今作のLIFE DISCに収録されている新曲の“プレイヤー”も、みなさんの歌声がすごく心地よいですよ。
Rover ありがとうございます。どんなことでも一生懸命やってる人ってすごいと思うんです。“プレイヤー”は、そういう曲ですね。
MOCA おっさんとかは冷静に分析して、「そんなの無理やで」とか言いますし、僕らもそういうことを言われてきましたけど、「やってみようぜ」と。僕らは、やり続けるプレイヤーであり続けたいんですよ。
――みなさんの曲は、朝が似合う爽やかさもありますよね?
HiDEX それはMOCAが超朝型人間だからかも(笑)。
――“ファンファーレ”は、聴いていると朝の風景が思い浮かびますし、“Mornin’”っていう曲もあるじゃないですか。
MOCA 僕、クラブで働いてたんですけどね。でも、「この生活、もうあかんな」って思ったことがあったんです。クラブからの帰りの早朝に吉野家に行ったら、僕のおかんくらいの年齢の女性が働いてて。牛丼の並を頼んだんですけど、泣けて食えず。「俺、親孝行なんもしてない! 楽させな!」って思って、クラブの仕事をやめて昼の人間として働くようになりました(笑)。
――(笑)ベリーグッドマンは、幸せなラブソングが多いのも、注目させられるポイントです。今回のLOVE DISCの収録曲の中でも、悲しい恋の歌は“Remember”と“It’s more love”くらいじゃないですか。
MOCA 僕ら、モテたタイプなので、失恋をしてきてないんですよ。
Rover それ、ちゃうな。
MOCA ちゃう?
HiDEX 失恋だらけの3人です!(笑)。
MOCA 3人で話し合っているわけではないんですけど、自然と温かいラブソングが多くなってるんですよね。「失恋ソングは、得意なみなさんにお任せしよう」という感覚なのかもしれないです。
Rover レゲエのラブソングは、明るいものが多いので、そのテイストが入ってるのかも。“君に願いを”とかもJ-POPですけど、バイブスがレゲエっぽいと思います。
HiDEX 「この3人の失恋話を誰も聴きたがらないだろうな」というのも、あるのかもしれないですけど(笑)。
――(笑)レゲエとJ-POPの融合というようなことは、考えます?
HiDEX どうでしょう? この3人の声ですし、それぞれがメロディと歌詞を書くので、日本的なAメロ、Bメロ、サビっていうのをやっちゃうと、ゴチャゴチャしちゃうんですよ。だから自然とレゲエのループもの的なことに繋がっていくんだと思います。
MOCA ループものでも、ヒップホップはコード感があんまりないものが多いですけど、レゲエはコード感があるじゃないですか。そのちょうど間の空気感を日本語で歌えてるのかなという感覚はあります。レゲエは好きなんですけど、ベリーグッドマンとしてレゲエをやってるような感覚はないですね。
――みなさんのラブソングは、『恋んトス』に欠かせない存在にもなっていますよね。シーズン4の“君に恋をしています”以降、“はじまりの恋”“片想いの恋”“世界中のどんなラブソングよりも feat. erica”が、連続してオープニングやテーマソングになったじゃないですか。
MOCA はい。中高生のみなさんに知っていただけるきっかけになったのは、『恋んトス』のおかげです。「ジャスティン・ビーバー来たんか!?」くらいの盛り上がりになったこともありますし。とても感謝してます。
HiDEX ジャスティン・ビーバーは言い過ぎ。そこまで人気なかった(笑)。
MOCA 嘘言いました(笑)。でも、『恋んトス』のプロデューサーさんが、すごく気に入ってくださってて、4回連続で使っていただいたんです。嬉しいことですね。
(“i”は)ほんまに思ってることを3人それぞれが描けてるけど、ひとつの物語としてまとまってるんですよね(HiDEX)
――LOVE DISCには、新曲の“i”も収録されていますが、いろんな人々に支えられながら5周年を迎えたみなさんの気持ちが、すごくこもっている曲として受け止めました。
HiDEX 全貌が見えないまま制作を進めてた曲なんですけど、最後に形になった時に、「ああ、いい曲やな」と思いました。ほんまに思ってることを3人それぞれが描けてるけど、ひとつの物語としてまとまってるんですよね。
――Def TechのMicroさんが歌ってた《愛しているは“I love you”じゃ訳せない》というフレーズが、この曲に大きなインスパイアを与えたそうですね。
Rover そうなんです。Microさんは、すごく名言をおっしゃる方なんですよ。「愛している」をひとつの形で歌うのは難しいということを考えさせられました。この“i”で歌ってるのは、「5年間ありがとう」という意味なんです。作りながらいろいろ考えましたけど、それがいい形で表現できてよかったなと思ってます。
MOCA この3人の関係、人間愛、音楽愛、応援してくれてるみなさんに感謝の気持ちを届けたいという想い。そういうのがこもってる曲ですね。夜に車を運転しながらこの曲を聴いて、「明日も頑張ろう」っていう気持ちになれてます。「頑張ろう」っていうようなことは、一言も書いてない曲なんですけどね。
Rover タイトルを小文字にしたのは、サムズアップに見えるからなんです。愛情の「i」ということの他に、自分を指す「i」でもあるんですよね。自然体でこういうことを表現できる自分たちにもなってると思うので、早くこの曲をライブで歌いたいです。
――ベリーグッドマンは、来年の1月20日に大阪城ホールでワンマンライブをしますけど、“i”を披露したら、すごく心を動かされる空間が生まれると思います。
Rover そうなったら嬉しいですね。
――大阪城ホール公演に向けての意気込みは、いかがでしょう?
MOCA これがピークですね。あとは、ゆるやかに下がっていくのみ。
Rover ゆるやかじゃなくて急に下がるかも……。
HiDEX そして、またインディーズで(笑)。
MOCA まあとにかく、大阪城ホールでまたスタートラインに立たせてもらう気持ちでいます。世に知られてるヒット曲みたいなものがまだない状況で大阪城ホールでできるというのは、自分らの強みでもあるのかなと。そのスタートラインを経て、自分たちの素直な音楽をこれからもやっていきたいです。
HiDEX 気づいたら甲子園球場や東京ドームでライブをやってるようなベリーグッドマンにもなっていきたいですね。
――そういう状況を目指すためのプロセスのひとつが、大阪城ホール?
HiDEX まさにそうですね。
Rover 大阪城ホールをやったその先のことは、終わってからじっくり考えたいですけど、さらに大きいところでもやれるようになりたいです。僕たちは歌って音楽を作るチームなので、もっと自分たちの人生をかっこよく、泥くさく生きて、いろんな経験をして曲に反映させていきたいということも思ってます。そして、スタッフやメンバーが仲良く、健康で頑張っていけるのが最高の目標ですね。