ぜんぶ君のせいだ。、「Zepp Tokyo ワンマンLIVE~革鳴共唱~」振り返りインタビュー。さらに次のステージ、日比谷野音への意気込みを語る

ぜんぶ君のせいだ。、「Zepp Tokyo ワンマンLIVE~革鳴共唱~」振り返りインタビュー。さらに次のステージ、日比谷野音への意気込みを語る

みんなでせりだしに走っていけたのも、ステージ上にパフォーマーがいて、「どこを観ても楽しい状態」にしてくれていたからだと思います。それが今回一番違ったことなんじゃないかな、と思います(如月愛海)


――4月10日にリリースされた2ndライブDVD『Zepp Tokyo ワンマンLIVE~革鳴共唱~』は、今年1月に開催されたライブの映像作品ですね。この公演に向けて、みなさんはどんなことを考えていたんですか?

ましろ 必然的に規模は大きくなっていたので、前回渋谷O-EASTでも使っていた左右のせりだしを、今回はさらに長く、大きく出させていただいて、それだけの大きさを走り回れるようにしよう、と思っていました。

――「せりだしを作る」というのは、患いさん(ぜん君。ファンの総称)たちと近くでライブがしたい、という気持ちからですか?

ましろ そうです。ぜんぶ君のせいだ。はライブでも一番後ろの人までみんなで一緒に盛り上がりたいと思っていて。最近は、ありがたいことに照明もたくさん用意してくださっているので、奥までちゃんと見るために照明を手でさえぎって見渡すこともあります(笑)。

如月愛海(きさらぎ めぐみ) 今回は、私たちやバンド・メンバー以外にもサポートでパフォーマーが参加してくれました。最初に“うぇゆうぇゆうぉっ〜ヒネクレノタリ〜”でみんなでせりだしに走っていけたのも、ステージ上にパフォーマーがいて、「どこを観ても楽しい状態」にしてくれていたからだと思います。それが今回一番違ったことなんじゃないかな、と思います。

ましろ ぜんぶ君のせいだ。は、もともと「人とあまり馴染めない」とか「ひとりぼっちだった」とか、そういうところから患いさんたちと一緒にライブハウスでたくさんライブを重ねてきたので、「みんなと楽しみたい」という気持ちが強いんです。「そのためにどうすればいいか」を、各々が少しずつ出せるようになってきたのがZepp公演のタイミングだったのかな、と思います。中盤には振りを決めて「魅せる」曲をかためたパートもあって、レスポンスがなくても楽しめる部分を作ったんですけど、勢いだけではなく「こういう風にダンスを見せたい」ということを形にできるようになったのも、今回の挑戦だったと思います。

如月愛海 さっきライブ映像を観返してやっと実感が湧いたぐらい、当日はステージに立った実感が湧いていなくて、Zepp Tokyoにいる感覚が全然なかったです(笑)。

一十三四(ひとみ よつ) うちはみんなそうなんですよ。「本当にやったよね、Zepp公演……」って。

如月愛海 (笑)。あの日ステージに立ったときに、たくさんの患いさんが会場で迎えてくれて――。それも、当日はまるで幻のように思っていました。

ましろ ステージに立って初めて「人がいっぱいいる!!」って思うんです。開演前にスタッフさんが「たくさん来てくれてるよ」と教えてくれても、「嘘?!」って思う。

咎憐无 いつも言っているんですよ。「きっと前の3列ぐらいしかお客さんはいないよ……」。

一十三四 「……それでも、最後まで頑張ろうね」って。

如月愛海 今回のライブは、いつも以上にすごく短く感じました。自分たちに体力がついてきたし、魅せることも、激しいことも、可愛いことも、今は「自分たちのもの」として伝えられるようになっているので。それで1曲1曲の集中力がみんな上がっている気がします。

ましろ ぜん君。には今では60弱ぐらい曲がありますけど、それでも似た曲はひとつもないと思えるくらい、色々なタイプの曲があって。だからこそ、次々に情緒が変化していくことへの免疫もついた気がします。その切り替えが得意になってきたのかなって思います。

(“独唱無題”は)自分が入る前から活動していた3人にとっても意味のある曲で、そこに自分も加わってZeppで歌えたことがすごく嬉しかったです(咎憐无)


――公演の中で、みなさんがそれぞれ特に印象に残っている曲や瞬間というと?

咎憐无 ずっと残っているのは“独唱無題”です。もともと好きな曲だし、自分が入る前から活動していた3人にとっても意味のある曲で、そこに自分も加わってZeppで歌えたことがすごく嬉しかったです。しかも、この曲はかぶせなしで歌っている曲でもあって。4人で走ってきたからこそ、大きな舞台でも息がぴったり合ったのを感じました。

――“独唱無題”の歌詞は過去を振り返る内容になっていますが、冒頭の振りもみなさんが手で3回時計の針を刻むものになっていて、そこでグッと来た人も多かったはずです。

如月愛海 もともとこの曲は、“無題合唱”から3年後が歌詞のテーマになっていたんです。それをちゃんと観てくれているのが嬉しい……!

一十三四 あと、新曲の“ロマンスセクト”を披露したのも印象的でした。今までワンマンで新曲を披露するときはすごく緊張していたし、「間違えたらどうしよう」と思ったり、実際に間違ったりしたこともあって……。でも、Zeppのときはみんな「できない」とは一ミリも思っていなくて、それは「何年もやってきたからなのかな」と思いました。患いさんも、初めて聴く曲なのにシンガロングして、クラップしてくれて、それがやっぱり完璧には出来ていなくて。その姿を見て、「愛しかないな」って、本当に温かい気持ちになりました。

如月愛海 私は、“痛カルマバ○ス”のまっそん(ましろ)との掛け合いも印象的でした。

ましろ それ、言おうと思ってた!

如月愛海 私たち2人は初期からいたメンバーなので、あのとき、まっそんが泣いている理由が伝わってきて……。

――ステージ中央で2人が掛け合いながら泣き崩れたシーンですね。とても印象的でした。

ましろ あの《もし 何処かでやり直せるなら…なんてないから/今を生きにゅくしかない》という歌詞は、もともとはめーちゃん(如月愛海)との掛け合いではなくて、辞めた別のメンバーと歌っていたパートなんです。その歌詞を、時を経て一緒にあの場所で歌えたことが、本当に嬉しかったです。

如月愛海 ティッシュちょうだい……(泣)。

ましろ (如月愛海に抱きつきながら)こっちも泣いちゃう……。これまで「ひとつずつやるしかない」と思って活動してきて、今だって「この瞬間しかない」と命をけずって活動をしていて。だからこそあの時、「こんな風に歌えるようになったんだ」と思いました。

如月愛海 その気持ちも伝わってきたし、ましろはその前にマイクをぶつけていて血が出ていて。顔を見合わせたとき、「今まで本当に頑張ってきたね」ってすごく思いました。もともと、最初のオーディションのとき、ましろは会場に迷って到着が遅れたんですよ。

ましろ 場所が分からなくて、電話も繋がらなくて……。「だまされた」と思いました(笑)。

如月愛海 それで、私がましろに電話して繋いだんです。“痛カルマバ○ス”を歌っていたときに、そんな本当に最初の頃のことを思い出しました。それもあって、DVDになった今もこのシーンは直視できなくて、ここだけ飛ばしてしまうくらい印象的な瞬間です。

咎憐无 ふたりの気持ちがすごく伝わってきたよ。自分たちはせりだしにいたので、DVDで初めてそのシーンに気づいて、「ああ……!!」と思いました。もう、他のことを全部忘れるぐらい(笑)。

一十三四 うん、きれいなシーンだった。

ましろ それから、今の4人にとって大切だったのは、(DVDのタイトルにもなっている)“革鳴前夜”ですね。この曲はぜん君。がこれから先に進むためにできた曲で、Zeppで披露することも最初から決めていて。振りもなく、メンバーがどこで何をするかも決めていない曲なのに、それでも4人でバシッと決められて、みんな堂々としていたのが嬉しかったです。「今のぜん君。は誰がどこにいても成り立つんだ」って、誇らしい気持ちになりました。今は(観客と向き合って)実際にメンバーを見ていなくても、みんなが何をやっているかが分かるようになってきているんです。“革鳴前夜”のときに、それをひしひしと感じました。

――みなさんそれぞれの個性が立っている今だからこそなのかもしれませんね。

ましろ そう言ってもらえると嬉しいです。大事なところは揃えるにしても、今はもっと各々の個性を大事にしていて、「みんながその個性の中でそう動くなら、それでいいんじゃない?」という雰囲気が生まれているんです。それって、みんながそれぞれ、ぜんぶ君のせいだ。でいるために、色々と考えたからこそ生まれている個性だと思うんですよ。だからみんなのことを信頼して、それぞれに任せられるんだと思います。

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