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    ついにきた! 劇場版『ワンピース』主題歌“GONG”で夏をさらに熱くする! 最強のサマーシングル『Summer Trap!!』をWANIMAの3人が語る!

    ついにきた! 劇場版『ワンピース』主題歌“GONG”で夏をさらに熱くする! 最強のサマーシングル『Summer Trap!!』をWANIMAの3人が語る!

    みんなが夏のどっかで聴けるような、とにかくスカッとした曲っていうのから作っていきました(KENTA)


    ――まずは1曲目に収録されている“夏のどこかへ”。三ツ矢サイダーのCMソングになっていて、非常にいい曲。

    KENTA あ、ほんとですか。嬉しいなあ。

    ――そして、すごく新鮮な印象がありました。これは、どんなふうにして生まれてきたんでしょう?

    KENTA 幼い頃から飲んでた三ツ矢サイダーのCMのオファーがきて。で、去年の年内に仕上げないといけないというので、去年最後に作った歌ですね。みんなが夏のどっかで聴けるような、とにかくスカッとした曲っていうのから作っていきました。

    KO-SHIN この曲は、ザ・WANIMAみたいな、代表的なとこもありつつも、歌詞に新しいとこも含まれた、なんていうんだろ、今までのWANIMAがありつつの、ニューWANIMAみたいな。これからのWANIMAの一歩になるんじゃないかなって思います。

    ――なるほどね。同感です、俺も。

    KO-SHIN ありがとうございます。

    FUJI こういうスカッとした曲って、意外とWANIMAになかったんですよね。で、今回、夏っていうタイミングと、三ツ矢サイダーのお話と、全部がカチッとハマって、でき上がっていった感じはします。

    ――三ツ矢サイダーのCM曲で、あの曲調でしょ。なんて爽やかなんだろうって、まずは思ったんだけども。

    KENTA はじめてWANIMA聴いた人は、この曲聴いて、アー写見て、がっかりすると思うんですよ。

    FUJI 「おまえらかい!」みたいな(笑)。

    ――もっと激アツ、激辛にしないとWANIMAじゃないんじゃないか、みたいな迷いはなかった?

    KENTA うーん、それよりは、夏にいろんな人がいろんなシチュエーションで聴くような曲になってほしいし。夏の勢いでやりきれたらいいなあって思うし。

    ――でも歌詞はよくよく聴くと、重く暗いパートのほうが多かったりする。要するに、この爽快さを支えている毎日に、重さや苦しみや痛みがあって、その比重はむしろWANIMAのほかの曲より多くなってる。そこが、KENTAだなあっていう感じがしました。そのへんに関してはどうでしょうか。

    KENTA ああ、悩んでいなかったら、もっと温度を感じない曲になってたと思うんですけど。そういう、毎日のいろんなことが音になっていったっすね。

    ――逆に言うと、そこはブレないぞっていう部分なのかな、やっぱり。

    KENTA そうですね。「1CHANCE NIGHT」っていうツアーで各地を回らせてもらって、それがより強くなったんですよ。やっぱ僕たちを待ってる人がいて、はじめてライブに来る子たちもいて。僕らを、そういう子たちとつなげてるのはやっぱ音楽だったんですよね。そこで、もっと音楽で支えていきたいなっていうのがあって。そこらへん再確認できたのはよかったですね。

    ――どうですか、リアクションとかは。

    KENTA あ、「WANIMAだ!」って気づいてくれたのは嬉しかったですね。

    ――気づくよ、そりゃ(笑)。

    KENTA 「誰かわかんないけど」じゃなくて、「WANIMAやん」ていうのが、嬉しかったです。

    ――じゃあ、自分としては違うギアを入れたっていう曲なんだね。

    KENTA わかりやすくっていうのは思いました。あと、WANIMAの3人じゃできなかった気もしますね。三ツ矢の方たちの思いもありましたし。こう、夏の1曲を作りたくて。でもサザンとTUBEには勝てないなって(笑)。

    ――時代時代にあるもんね、商品にも曲にも、夏のイメージが出てるっていう。

    KENTA 僕らの前がサザンだったんですよ、三ツ矢のCMソング。メンバーの方たちが三ツ矢(サイダー)飲んでて、すごい印象的だったので。今回僕らもCM出れるかなと思ったんですけど。ビジュアル的に無理だった(笑)。

    ――「それは結構です」っていう(笑)。

    KENTA はい。(広瀬)すずちゃん(笑)。

    FUJI 正解!

    ――優秀なスタッフですね。

    KENTA さすがだなあって(笑)。

    ルフィに学んだこともあって、とにかくかっこ良くドン!!と、自分たちが思う音楽だったり、ロックの美学を、音に変えられた気はしたんすね(KENTA)


    ――次は“GONG”。『ONE PIECE』の主題歌。

    KENTA はい。

    ――「ついに来た!」っていう手応えがあったんだけども。これはどんなふうに決まっていったんでしょう?

    KENTA ずっと読んでた『ONE PIECE』ですから、決まった時はチームですごい喜んだのを覚えてます。どう作っていくかの向き合い方が、結構激しかったですけど。『ONE PIECE』の世界観を読み直してやっていきました。

    ――制作はわりと順調だったの? 

    KENTA あー、4、5曲あった中で、何回もスタジオで合わせながら、自信持ってグッてくる場所を探しながらでした。その中でキャラクターが頭ん中で浮かんだりとか。そうした時につながったとこもあったので。なんか……『ONE PIECE』の世界観にいたくらい(笑)、入り込んでた時期もありました。

    ――それ、苦しいけど最高だよね。

    KENTA そうなんです。31になって、こんな経験そうないなあと思いながら。でも浮かれてたわけじゃないんすね。

    ――KO-SHINはどうでしたか? 曲作りは。

    KO-SHIN Aメロがまずあって、「これは来たぞ!」って。今まで歌からはじまるタイアップ曲が結構あったんですけど。これはイントロからはじまって、結構新しい感じだなと思って。

    ――これも、今までのWANIMAにはなかった、挑戦的な曲だなって思うんですよ。イメージとしては、かっこいいロック。意外となかったよね、今まで。

    KENTA そうですね。

    ――今までは、すごくリアルな、みっともない部分や、ちょっとおどけた部分が顔出したり、そういう形でWANIMAらしいキャラクターを出してたけど、この曲はあんまりそっちにいってない感じがした。

    KENTA ルフィに学んだこともあって、今回はブレずに、自分たちが信じてきたことを音に出そうって。とにかくかっこ良くドン!!と、自分たちが思う音楽だったり、ロックの美学を、音に変えられた気はしたんすね。

    ――で、一番すごいなあと思ったのは、繰り返されるサビの強さっていう。どうでしたか、あれできた時。

    KENTA どこ切り取っても熱が伝わればいいなって信じてやりました。サビはじまりなのかなって思うぐらい、Aメロも強くしたいなっていう。

    ――そしたらなんと、いわゆる大サビというか、すごいサビが出てきて。

    FUJI それ、実際に思いました。

    ――あ、そうなんだ(笑)。

    FUJI 「あ、こっちか!」みたいな。

    ――歌詞に込めた思いを、言葉にできますか。

    KENTA ……まあ、僕たちがずっと歌ってきたことと変わらないっていうか、僕が変わってないので。結局、もう歌詞の通りなんすけど。ためらうことなく、ど真ん中を最後は突きたいよなっていうのがあったので。迷ってる人や苦しんでる人の、最後の支えに、力になればいいなっていう思いがあって。

    ――素の自分ならなかなか言えないようなことが、『ONE PIECE』によって出やすくなったっていう感じ?

    KENTA キャラに焚きつけられたとこも若干あったりしたんすけど。そうですね、『ONE PIECE』の話がなかったら、キャラクターが頭に浮かんだりとかはしてないかもしれないです。

    ――今までKENTAの中にあったはずなのに、歌わなかった1行が出てきたと思うんだよ。それは、《強くなって守りたい仲間がいるから》という歌詞で。

    KENTA はい。僕を知ってる人だったらわかると思うんすけど。結構こう、心配性でせっかちで、ネガティブなとこが多いので。俺が強くならな、この曲をなんとかして完成させないと、出会えない奴らもたくさんおるんだろうなとか。あと、ツアー先でのお客さんの雰囲気だったり、そういうのがプラスされてできたので、そういうとこにたどり着いた感じですね。なんか、強くならんとなって、俺が。その、今作ってる俺がっていう感じですね。

    ――なるほどね。俺が強くなってみんなを助けに行くヒーローにならなきゃとか、そういう意味ではなくて、弱い自分じゃダメなんだっていうニュアンス。

    KENTA そうですね。なんとかたどり着きたい場所があったというか。それが曲の完成だったり、出会ってない奴らに出会うだったり。この曲ができないと、この曲をみんなの前で歌えないし。届けたかったのはあったっすね。

    ――こういう曲の強さって、評論家とかライター、レコード会社の人より、誰よりも一般の人々がよくわかるからね。

    KENTA はい。

    ――おめでとうございます。

    KENTA 山崎さんがそう言ってくれるだけであと1、2年は頑張れそうです。

    ――短けえな(笑)。

    KENTA ははは。

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