「キリン一番搾り大好きバンド」であることを公言しているKEYTALK。今回は、そんなKEYTALKを代表して、巨匠こと寺中友将(Vo・G)と小野武正(G・MC・Cho)に、KEYTALKの近況、キリン一番搾りへの愛情、ビールとロックの幸福な関係について語ってもらいました。お酒を通じて深まるコミュニケーション、広がる世界が、彼らの活動を支えている様子が伝わるインタビューだと思います。
インタビュー=田中大 撮影=伊藤元気(symphonic)
偶然だったんですけど、「陽はまた昇る」というような、今の状況と重なるメッセージも込められた曲になったんです(寺中)
――ここ数ヶ月、どのように過ごしていました?小野 レコーディングをしてました。いつもは、「せーの!」で録るんですけど、エンジニアさん、ローディーさん、プレイヤーっていう最少人数で録って、演奏しないメンバーはリモートだったんです。メンバーの一人ひとりがスタジオに別日で入って曲を完成させました。
寺中 こういう感じのレコーディング、インディーズの時ぶりなのかな?
小野 インディーズの時も、あんまりバラバラで録ってないよ。
寺中 そうか。
小野 誰かが録る時は、他のメンバーもその場にいたからね。今回のやり方は初めての試みだったんですけど、上手くいきました。
――初めての試みをしたことによって、何か変化は感じます?
小野 巨匠は、「リモートで全部いいじゃないか。ミーティングもリモートだ! ふうぅぅーっ!(巨匠のモノマネをする武正)」って言ってるよね?
寺中 ……言ってます(笑)。
――(笑)スタジオにみんなで集まって音を出すというのは、しばらくご無沙汰だったんですね。
小野 はい。緊急事態宣言の間は、集まって音を出すことはまったくなかったですね。今もライブはできなくて、8月の幕張のライブも中止になりましたし。でも、配信ライブがあったりもするので、7月に入ってからは週1でリハーサルをしてます。
――会えない期間は、メンバー同士の愛を深めました?
小野 だいぶ深まりました!
寺中 嘘つけ!(笑)。曲作り期間もあって、メンバーそれぞれが課題を与えてもらいながら作ってましたね。今までは、ひとつのことに対して全員で向かいながら曲を作ってたんですけど、一人ひとりが別の課題に取り組むっていうのも、初めてでした。
小野 そうやって曲を作るっていうのを6月までやってました。僕は6月まで、ずっと家でギターを弾いてましたね。
――この状況下ですけど、できる範囲で様々な発信を続けていますよね。3月25日に配信された新曲“サンライズ”も、希望の光を感じさせてくれる素敵な曲でした。
寺中 偶然だったんですけど、「陽はまた昇る」というような、今の状況と重なるメッセージも込められた曲になったんです。MVも、今とぴったりと当てはまるものを発信できたと思います。
小野 MVは、富士山をバックに野外で撮ったんですけど、奇跡的な画が撮れました。曲を聴いたり、MVを観た人が少しでも元気になれるものになってたら嬉しいですね。
一番搾りは、喉をすっと通っていく感じがあって、飲み飽きないですね。そういうビールは、一番搾りだけだと思います(寺中)
――単刀直入にお伺いしますが、一番搾りが大好きですよね?
寺中・小野 大好きです!
小野 巨匠は、なんで一番搾りが好きなの?
寺中 好きだからかな? 甘いお菓子も好きだけど、たくさんは食べられなかったり、重かったりするけど、一番搾りは、喉をすっと通っていく感じがあって、飲み飽きないですね。そういうビールは、一番搾りだけだと思います。
――麦のうまみですよね?
寺中 そうなんです。それが、とてもいいんですよ。
――一番搾りの公式サイトに「一番搾り製法とは、ビール製造の過程において、素材である麦から最初に流れ出る一番搾り麦汁のみで作る製法のことです」って書いてありました。この贅沢な作り方が、雑味がなくて上品な味わいの理由らしいです。
寺中 なるほど。俺は一番搾りを飲むと、満たされるような感じがあるんです。
小野 一番搾りを飲むと満たされるって、すごくわかる。あと、一番搾りは、いろんな場所で活躍するオールマイティーなビールでもあると思います。どんな料理にも絶対にマッチしますからね。で、ある程度飲んだら、きゅうりが欲しくならない?
寺中 浅漬けのきゅうりとか?
小野 ああーっ! いいねえ!!
――家では、グラスに入れて飲んでいます?
寺中 俺は、グラスに入れる時は入れるっていう感じですかね。細くて薄いグラスに入れて飲むとさらにおいしく感じるので。ちなみにグラスは常に冷凍庫で冷やしてます。
小野 僕は、缶で飲むことが多いです。
――巨匠はライブが終わった後、いつも缶ビールを飲んでいますけど、一番搾りですよね?
寺中 はい。いつもライブ前にマネージャーにお願いして、一番搾りを用意してもらってます。
小野 ライブ会場の近くのお店に行って、「この棚のここからここまでの一番搾り、全部ください!(再び巨匠のモノマネをする武正)」って言って、「お客様、それは困ります!」ってなってるんでしょ?
寺中 なってないし、俺、買いに行ってないから(笑)。
――(笑)一番搾りは楽器と同じように、ライブ後に欠かせない存在なんですね。
寺中 はい。その感覚あります。やっぱり、ライブ後は一番搾りを飲んで締めたいですから。