トップハムハット狂、スペシャルインタビュー! ネットラップから未知の未来へと漕ぎ出す異才の素顔に迫る

トップハムハット狂、スペシャルインタビュー! ネットラップから未知の未来へと漕ぎ出す異才の素顔に迫る

自分の中では調子良く伸びてくれるんじゃないかな、と思っていたんですね。でも予想以上に伸びるペースが速いな、って

――ここ数ヶ月間、自宅ライブやトーク配信など、YouTubeでの活動が加速度的に増えているんですが、ステイホーム期間中だからこそ積極的に発信していきたい、という思いはありましたか?

「まさにその通りで。国内の緊急事態宣言が発出されるよりも前に、自分が所属しているFAKE TYPE.というグループのライブ(3月21日にスケジュールされていた『TOPHAMHAT-KYO Release Live & FAKE TYPE. Rebirth Live』)が決定していたんですよ。それが延期になって、あらためて6月にやる予定だったんですけど、結局それも駄目になっちゃって。自宅で何か出来ることがないかなと考えたときに、ちょうど配信機材を整えてはいたので、使えるなら使った方がいいんじゃないかな、というふうに、継続して動画投稿していますね」

――では、そもそもトップハムハット狂はどんなアーティストなのかというところを伺っていきたいんですけど、2018年にソロデビューする前は、ニコニコ動画のいわゆるニコラップ・シーンで長らく活動していたんですよね。

「Underground Theaterzというラップ投稿サイトがありまして。僕が18、19歳の頃に地元の友達に教えて貰って、2人で作って初めて投稿したのはそこなんですね。何曲か投稿した後に、ニコニコ動画が開設されて。ラップをやっている人は挙ってニコニコに投稿するようになったんで、僕もその流れに乗って。そこで活動する過程で、トップハムハット狂という名前を使うようになりました」

――もっと昔まで遡ると、音楽を好きになったきっかけや、自分で音楽をやろうと思ったきっかけというのは、どういうものでしたか?

「中学校に入学した頃に、ブレイクダンスをやっている人がいて、かっこいいな、教えてよ、って言って友達になったんです。その人が聴いていたのがヒップホップだったので、いろいろ教えてもらいました。キングギドラや、RIP SLYMEKICK THE CAN CREWがテレビにも出始めていた頃で、あと中3のときにエミネム主演の映画『8 Mile』が公開されて。その辺りにズブズブでしたね。影響を受けたアーティストはたくさんいるんですけど、KAMINARI-KAZOKU.や妄走族、般若、あとはやっぱりRIP SLYMEやKICK THE CAN CREWも、全部好きでした」

――わかりました。そして、昨年から四季をテーマにした作品をリリースしていて、9月2日には夏をテーマにした『Jewelry Fish』が届けられます。7月にミュージックビデオが公開された先行曲“Mister Jewel Box”が、高い再生回数(本稿執筆時点で443万回越え)を叩き出していますが、この反響については予想していましたか?

「いや、ここまで行くとは思わなかったです。“Mister Jewel Box”の前作に当たる“Princess♂”のMVがバズってくれて、その続編を作りたいと思っていたんですけど、“Princess♂”の再生回数ほどは伸びなくても、自分の中では調子良く伸びてくれるんじゃないかな、と思っていたんですね。でも予想以上に伸びるペースが速いな、って。ありがたいことに、自分のチャンネル登録者数が増えてきてくれたので、ちゃんと観てくれる人の割合は増えたのかなということを、感じますね」

こういう状況だからこそ、海外の人ともコミュニケーションを取りたい

――動画のプラットホームを使って、その伝達のスピード感とリアルに向き合っているわけじゃないですか。そこで混乱させられるようなことはないですか?

「ああ、実はそれがあるんですよ。日本じゃなく英語圏の視聴者の割合が結構大きくて、英語での質問がたくさん来るんですよ。僕は英語が分からないんですけど、でも今がこういう状況になったからこそ、海外の方ともコミュニケーションは取りたいじゃないですか。相手の方に日本語を覚えてもらうのは酷なので、自分が多少なりとも英語を話すことが出来たら、コミュニケーションが取れていいかな、と思っています」

――自己分析すると、トップハムハット狂のどういう部分が、ファンに刺さっているんだと思いますか?

「やっぱり、MVが海外の人も好むようなアニメーションになっていて、そもそも作ってくれている人がカレンちゃん(DEMONDICE)というアメリカ出身の人なんですよ。なので、必然的にそういうテイストになるのかな、という理由があります。あとは楽曲がエレクトロスウィングと呼ばれる曲調のものでして、僕とDYES IWASAKIというトラックメーカーが一緒にやっていた、FAKE TYPE.というクルーの時代から使っていたものなんです。DYESがエレクトロスウィングにトラップというスタイルの音楽を融合させて構成したのが、“Mister Jewel Box”で。そういう音楽性というのは、あまり周囲には見当たらない珍しいものなんで、視聴者が飛びついてくれるのかな、と思います。あと、僕は基本的に日本語でラップしているんですけど、日本語を崩して歌っているので、そういうところも響きとしておもしろいのかな、って。その3つの要素ですかね」

――FAKE TYPE.のエレクトロスウィングを継承した“Mister Jewel Box”で、以前からのファンも置き去りにせず、しっかり連れていくような感覚を味わったのですが、そういう意識はありましたか?

「そうですね。FAKE TYPE.が活動休止してから3年くらいになるんですけど、その間にも再開してほしい、という声が多数あったんですよ。だから、待っている人がいるならそういう人の好みをキャッチしたいですし、それだけじゃなくて新しい部分も見せていく。そうしたら、もっと楽しんで聴いてくれるんじゃないかな、と思います。DYESは今回、“Mister Jewel Box”のプロデュースに携わってくれて。予定されていたライブでFAKE TYPE.の現状について説明するつもりだったんですけど、まあいずれは、そのライブも絶対やりたいと思っています」

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