Lenny code fiction、自らの武器を磨き抜いたライブチューンのみで彩られたニューシングル『SEIEN』完成!メンバー全員インタビュー

Lenny code fiction、自らの武器を磨き抜いたライブチューンのみで彩られたニューシングル『SEIEN』完成!メンバー全員インタビュー

ガーッてノドを枯らして叫んで、っていうバンドも超魅力的なんですけど、そこにはなりたくてもなれないというか。それより、しっかりと強い意志をメロディに乗せていきたい(片桐)

――歌詞に関して、『魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ Ⅱ』の世界観とリンクする言葉はスッと出てきました?

片桐 最初は結構悩みましたね。主人公がこの世で最強みたいな存在だけど、自分は全然そんなことないし(笑)。どう絡めようかと思った時、芯を持ってるって部分ではバンド活動と変わりはないと気づいて。

――その主人公に重ねたキーワードが、高温だけど冷静さも兼ね備えてる青い炎、青炎(せいえん)だったわけですが、それってロックバンドの理想形のひとつですよね。それこそ、レニーが目指すスタイルというか。

片桐 そうですね。今まで活動してきて、強みっていうのをその言葉で表せるかなっていう。それこそ、ガーッてノドを枯らして叫んで、っていうバンドも超魅力的なんですけど、そこにはなりたくてもなれないというか。それより、しっかりと強い意志をメロディに乗せていきたい。そこに気づいた時、すぐに出てきました。

――以前、片桐さんはメジャーデビューされてから、魅せる部分とさらけ出す部分のバランスで悩まれたということも話されてましたよね。

片桐 今になって気づいたのは、ちゃんとした想いや意志がないと、どれだけきれいな服を着ても伝わらないっていう。ちゃんと歌詞にもサウンドにも人間が見えて、ようやくきれいな服が意味を持つ。そこまで考えられるようになったというか。華やかな世界で華やかなアー写を撮ればそう思われると考えてたのは20代前半の失敗でしたね(笑)。

一同 ハハハハ(笑)。

kazu 言い切ったね(笑)。

――そのあとに続くのが劇的なライブチューン“Psycho”。セットリストのどこに入れてもそこで狼煙が上がるような曲ですが、コロナ禍で思うようなライブができなかったからこそ生まれたところも?

片桐 もしかしたら……その経験がなかったら、こんなアレンジになってなかったかも、と思います。クラップとかも、こっちが仕掛けていかないとたぶんできないって想像が自然にできたというか。ここまで盛り上がりに特化したアレンジになってなかったかも。

kazu もう、セットリストから外したくないですね。

KANDAI セットリストはだいたいソラが考えてるんですけど、外れてると「なんでないの?」っていつも聞いてます(笑)。

――そして、“I’m watching one of my favorite movies now. This will be my 9th time.”はまずタイトルの長さにビックリしました(笑)。

片桐 そうっすよね(笑)。

――でも、“SEIEN”で《ありのままがいい ありのままでいい》と歌ってるわけですし、感じたことそのままなんだろうなとも思ったんです。

片桐 3曲目なんで、まあアレンジもタイトルもホンマに好きにしていいと思って。今まで「なんじゃこれ?」ってタイトルがなかったんで、見た目のインパクトだけで歌詞をそのままドンッと(笑)。

――メンバーから何かしら指摘はしなかったんですか?

kazu いや、ありましたよ、心の中では(笑)。

一同 ハハハハ(笑)。

kazu でも、「ずっとやりたかったんだろうな、これ」っていうのがあって。昔、ずっとラップで映画を語るだけみたいな曲があって、世には出てないんですけど。それを今になって洗練させて、ようやく世に出せるウキウキ感みたいなのがあると思ったんで、ここはやりたいことをやらせてもらって、みたいな(笑)。

バンドとして柔軟にもなってきたし、いちばん熱い状態ですね。だからこそ、今年はライブに重きを置きたい(ソラ)

――出だしからインパクト大な曲ですけど、これはサビ始まりということでいいんですか?

片桐 そうですね、一応は。デモの段階ではサビとか関係なく作ってて、最終的にそこがサビっていう認識になっちゃったぐらいですけど(笑)。

――スリリングに突き進んで、サビが最後にもう1回来るだろうなと思って聴いてると来ない、っていう(笑)。

片桐 来ないんですよ(笑)。

KANDAI 走り抜けちゃった、って感じですよね(笑)。

片桐 この曲に関しては、やりたいこと以外の意見は受けつけません、ぐらいのわがままでやらせてもらいました。

――ラップ調でキレッキレに歌いつつ、演奏してて楽しいだろうなって思う攻め具合ですけど、自然とそうなっていったのか。それともいい意味で悪ノリみたいなのがあったり?

ソラ 完全に悪ノリです(笑)。

KANDAI アレンジャーとかとも話して、「どんだけアホにするか?」ってなったらなんか2ビートに行き着き、やってみたらとんでもないことになった、って感じですね(笑)。

――3曲ともメッセージとしては筋が通ってますよね。自分自身や好きという気持ちを信じよう、っていう。

片桐 そうですね。芯を貫いていこう、っていうのが、サウンドが激しい系の一貫したメッセージというか。それとライブを掛け合わせて「ライブ楽しまないでどうすんねん」みたいなのにいつも繋がってて。

――3月からはリリースツアーが始まります。最近のライブの調子はいかがですか?

ソラ 声出しできるようにもなったし、レニーの強みも客観的に見れて、最適なセットリストを組めるようになってきたというか。バンドとして柔軟にもなってきたし、いちばん熱い状態ですね。だからこそ、今年はライブに重きを置きたいし。

片桐 (声出しが解禁になった)この間のライブがツアーでできるわけで、こんなに嬉しいことはないな、っていう。地方によって声の出し方も全然違ったりするんで、その土地の色も楽しみですね。

KANDAI 去年までワンマンばっかりだったぶん、自力がついてる気がしてて。ワンマンで自分たちと向き合って、お客さんが声を出せない中でどうやっていくか、どういうセットリストを組むか、ってずっとやってたんで、すごくライブがよくなってると思ってるんです。

――ツアーを終えた先、やっていきたいことはありますか?

片桐 それこそ、リリースはしていきたいなと思ってて。今年中にアルバムを出したいし。それで年末に「また年明けにリリースしてツアーを回りたいな」って思えるような、次が見えるように動けたら大満足ですね。

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