【インタビュー】KOTORI、変わらない衝動でどこまでも遠くへ──手放さないモノ、より求めたいライブと音楽の解放を語る

【インタビュー】KOTORI、変わらない衝動でどこまでも遠くへ──手放さないモノ、より求めたいライブと音楽の解放を語る

ノリ方というか、知ってなきゃ盛り上がらないのが意味わかんないなって思ってて。その場で鳴ってる音がよければ手を上げてもいいし、踊ってもいいし(横山)

──実際、『TSUBASA』はKOTORI史上、いちばんポップな作品でしたよね。

上坂 全体的にはそうですね。

──ポップスと言えるような仕上がりでもあるのに熱量は落ちないし、“Bluemoment”とかフォーキーな曲ですけど、サッカーのチャントみたいなスケール感があったり。

上坂 ああいう曲はあんまりなかったですよね。

横山 シンガロングはあるけど、チャント的なのはなかった。でも、どっちかと言うと、僕らのシンガロングってそっち系じゃないですか。応援歌的な声の出し方な気がしてて。

──確かにKOTORIのシンガロングって声を合わせる気持ち良さもありますけど、マインドを共有、共鳴してるみたいな感じがします。

横山 そうなんですよ。で、そういうのもありつつ、音楽的なところも欲しくて作ったのが“Bluemoment”。アーケイド・ファイア的な多幸感をイメージしましたね。


──漠然とした質問かもしれませんが、KOTORIとして変えていきたいモノはありますか?

横山 「TORI ROCK」とか、わりとジャンルが多様じゃないですか。ノリ方も全然違くていいんですけど、それを普通にしたいですね。大きいイベントだとなんとなくノリ方というか、知ってなきゃ盛り上がらないときもあるけど、それは意味わかんないなと思ってて。その場で鳴ってる音がよければ手を上げてもいいし、踊ってもいいし。そんな気難しくやらなくてもいいのにな、って。

──マナーを踏まえなきゃ楽しんじゃいけない空気もあったりするけど、そんなことを気にせず、もっとシンプルに楽しめばいい、と。

横山 で、そこにはバンドの説得力がないと無理なんで、いろんな場所でそういうことができるようにならなきゃいけないな、とも思ってますね。

──そんな「TORI ROCK」も今年の開催がすでに発表されてますが、出演者を振り返ると世代が近いバンドを呼んでる印象もあります。

上坂 あえて、そうしてるところもあって。

横山 信頼して一緒にできるのもあるし、周りから見て強い世代と思われたい意思もあったり。

──今年は12月4、5日に豊洲PITで行うわけですが、こんなに早く開催を伝えたのは「このステージにふさわしい1年を送ります」みたいな決意から?

上坂 いや、そういうのは全然なくて。

佐藤 ただ、事務所を移っても「TORI ROCK」はありますよ、っていうのは早く伝えたかったんですよね。

もし、そうなったらなったでいいというか。嬉しさはあるけど、それが起こったからといって、何かが変わるのかと言われたら変わらない気がする(佐藤)

──その前に全12ヶ所を回るワンマンツアーもありますね。過去最大規模となりますが、これまでと変わらないモノを伝えに行くのか、そうじゃない部分もあるのか。そのあたりは?

横山 どちらかと言うと、これまでのモノを今のやり方で、みたいな。一応、目標としては、さすがにこれはっていう曲以外は今までの曲を全部やろうと思ってて。今のモードならどんな色の曲もできるし、お客さんもそれをわかってくれるだろうし。

──先ほど、曲を作っているというお話もありましたけど、ワンマンツアーまでに新曲のリリースがあったりも?

横山 そうしようと思ってます。

──どんな雰囲気の曲ができそうですか?

横山 “RIOT”は、どっちかと言うと昔のKOTORIっぽい、わりとライブのことだけ考えて作った曲だったんです。そこを共存というか、曲だけでもポテンシャルがあって、ステージでもちゃんとKOTORI感やライブ感が出るように、とは考えてますね。

上坂 僕はわりとストックがあるほうなんですけど、“SKY”で同期演奏をやってみて、意外とアリだなと思ったんで、エレクトロ系もあったり、今までっぽいのとか、ちょっと爽やかな曲もあったり。

──広がりのある『TSUBASA』を出したから、何をやっても許される感もあるのかな、と。

横山 ありますね。

佐藤 内側に入り込みすぎなければ、みたいな。


──ざっくりとですが、10年後どうなっていたいですか?

横山 今のオーバーグラウンドとアンダーグラウンドのバランスのまま、ただ大きくなればいいかな。どっちかを減らすとかじゃなくて、好きな音楽と一緒にライブをして、その輪が大きくなればいい、っていう。

佐藤 このままジワジワと、ね。この3人はそういう人間性な気もするんですよ。

──タイアップか何かで急激に認知されて紅白出場みたいな展開に怖さもあります?

横山 途中でそんなことがあったら最高ですね。

佐藤 もし、そうなったらなったでいいというか。嬉しさはあるけど、それが起こったからといって、何かが変わるのかと言われたら変わらない気がするし。

──これまで同様、少しずつKOTORIを取り巻く輪を大きくしていくことが何よりなんですね。

上坂 あと、バンドは下の世代からもどんどん出てくるじゃないですか。僕は先輩のバンドだとアジカンが大好きなんですけど、そういう風に若い世代から好きだな、かっこいいな、って言われる存在でありたいですよね。ダセェとは言われたくないから。

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