「『PLAYBALL DISCO!!!』へようこそ! 昨日は『KICK OFF DISCO!!!』ということでサッカーにちなんだ曲(浦和レッズの応援番組『REDS TV GGR』のエンディングテーマに採用された“Just One Victory”など)をやりまして。じゃあ野球の歌はないのか?というわけで、次は野球っぽい曲をやります!」(石毛)と披露されたのは、“Kung Fu Village”。確かに威風堂々としたサウンドが長距離打者の放つ特大ホームランの重厚感とリンクするようで、この日のステージならではのダイナミズムでもって鳴り響く。さらに闘争心剥き出しの“Aconite”、汗も飛び散らんばかりの爆発力と爽快感に彩られた“Hot Hot Summer”と最新アルバム収録曲を叩きつけ、前半戦ラストの“A.B.C.DISCO”へ。「the telephones、6回裏の最後の攻撃です。バカみたいに踊ろうぜー!」という石毛のアジテートが響きわたる中、ミラーボールの閃光が輝くフロアを一面のハンドウェーブで満たして10分間のインターバルへと突入した。
ソリッドなリフとビートの応酬でスタートしたのは“Take Me Higher”。「♪あ~あ~あ~あ~あ~あ~あ~!」という石毛の高音ヴォイスが耳をつんざき、場内の緊張感を高めていく。そこから最新アルバムの楽曲がノンストップで連打されたパートは、間違いなくこの日のハイライトと言っていいだろう。“I’m In Love With You”ではメンバー一丸のコーラスが豊潤な彩りを添える中、フロアの横揺れを誘う甘酸っぱいメロディと極彩色のアンサンブルが伸びやかに飛翔。バンド初のインタールード“Space Communication”の青く眩い音像から“Starship Romance”へ流れると、宇宙規模の広がりを見せる壮大でファンタジックなサウンドがダイナミックに鳴り響く。従来のthe telephonesのアゲアゲな楽曲とは一線を画す、どっしりとした重みと厚みを感じさせるバンドサウンド。かと言ってテンションが低いわけではなく、地に足のついた歩調ながらカタルシスの只中へと突き進んでいくパワフルな推進力が素晴らしい。その強靭なエネルギーはバンド初期に作られた楽曲のリアレンジ版“Lucky People 2014”でも衰えることなく、筆者の座っていたバルコニー席まで豪快に揺れる大激震を誘引。リフとビートの強度を極限まで突き詰め、シンプルかつ骨太に生まれ変わった音塊で、the telephonesサウンドの最新型を高らかに提示してみせた。
アンコールでは、9月からスタートする全国ツアーの特別公演として、11月23日にZepp Tokyoワンマンを開催することを告知。結成9周年を迎えたバンドの軌跡にも触れ、10周年イヤーに向けた更なる進化を約束する。そして“Night Parade”の祝祭感溢れるサウンドで真夏の夜を彩ると、「最後はやっぱり愛だよね!」と大ラスの“Love&DISCO”へ。最後はこの日の為に作ったという横断幕(ちなみに前日のステージ用にもうひとつ別の横断幕も作ったそうで、石毛は「すごい経費かかっています!」とひたすら強調してました)をバックにオーディエンスと記念撮影を行って、万感の大団円となった。終わってみれば、彼らの人懐っこいキャラクターと尽きることないエンタメ精神、そして最新アルバムで提示された新機軸がダイナミックに炸裂した充実のステージ。企画ライヴらしいお祭りムードに溢れていたし、バンドにとっては最新アルバムの手応えを肌で感じられる重要な場となったことだろう。ここから多数の夏フェス参戦を経て、秋の全国ツアーへ! より強さと激しさを増したthe telephonesのダンスビートが、全国各地のステージで高らかに鳴り響く光景が、今から楽しみで仕方ない。(齋藤美穂)
■セットリスト
01.Hyper Jump
02.Ex-Boyfriend
03.What’s Your Name???
04.Baby,Baby,Baby
05.Kung Fu Village
06.Aconite
07.Hot Hot Summer
08.A.B.C.DISCO
09.Take Me Higher
10.I’m In Love With You
11.Space Communication
12.Starship Romance
13.Lucky People 2014
14.D.E.N.W.A
15.sick rocks
16.I Hate DISCOOOOOOO!!!
17.Keep Your DISCO!!!
18.Don’t Stop The Move, Keep On Dancing!!!
(encore)
19.Night Parade
20.Love&DISCO