Perfume@HAMMERSTEIN BALLROOM

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ニューヨーク公演、大成功! 今や日本国内ではアリーナクラスでの会場でライヴを行うことが多いPerfume。海の向こう側だろうとどんな会場だろうと、3人のエネルギー・演出等がそのままの純度を保ちながらも鮮やかに弾けるサマが痛快だったし、スクリーン越しでもその熱気と感動がヒシヒシと伝わってきた。「日本のカッコいい音楽を世界に届けたい」という彼女たちの想いそのものが多くの人を巻き込んでいき、自らの夢を叶えていく――そんな場面を彼女たちに見せてもらったのはこれでもう何度目だろうか。

アジアを廻った「Perfume WORLD TOUR 1st」。ヨーロッパを廻った「Perfume WORLD TOUR 2nd」。そして今回が「Perfume WORLD TOUR 3rd」である。このツアーには彼女たち3人の特別な想いが込められていた。というのも、ワールドツアーをすると決めたそもそものきっかけは、LAにて現地のファンに「LAでもライヴしてください!」と声を掛けられたことだったからだ。アメリカでのライヴは憧れであり、ひとつの目標。11月9日には既に、そのきっかけとなったLA、HOLLYWOOD PALLADIUMを訪れているが、ずっと、「待ってくれている人たちがいるなら届けに行きたい」という想いの下活動を続けてきたPerfumeにとってはつまり、有言実行のツアーなのだ。その堂々のファイナルの地が、HAMMERSTEIN BALLROOM(アメリカ・ニューヨーク)。キャパシティ3500人のホール、チケットは早々にソールドアウトしたというが、ライヴの様子は日本全国79の映画館、加えて香港の映画館で生中継され、結果、台湾/シンガポール/アメリカ・ロサンゼルス/イギリス/アメリカ・ニューヨーク各会場の動員+ライヴビューイング=トータル約4万人動員のツアーとなったのだった。今回は日本のライブビューイング会場から、このツアーファイナルの模様をレポートする。

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世界地図とグラフが組み合わさったようなオープニング映像に、本ツアーで訪れた都市名と会場名が順番に映し出され、カウントダウンが始まる。最後に映った「WELCOME TO PERFUME WORLD」の文字に歓声が沸き上がると、そのまま2つのディスプレイ×プロジェクションマッピングを利用した演出が繰り広げられ、映像上にいたはずのあ~ちゃん/かしゆか/のっちの姿がいつの間にか振り落とされた幕の向こう側に! 突然の3人の登場に会場が興奮の坩堝と化したオープニングシーン。そして“Spring of Life”が間髪入れずにスタートし、ワインレッドの艶やかな衣装を纏った3人の元へ「ワーッ!」と興奮の声が何度も何度も投げられていく。最新シングル曲“Cling Cling”はその日本的な音の響きや特徴的なダンスが海外でも人気なのだろうか、左右の手のひらを合わせる振り付けを真似ている観客の姿が目立った。そうして思い思いにこのライヴを楽しむ姿を目の前にして、あ~ちゃんも高揚した様子で「ニューヨーク!」「キャー!」など盛んに叫んでいる。一瞬の暗転のうちにカラフルな幾何学模様の衣装にチェンジをした“ワンルーム・ディスコ”を終えたところで「かしゆかです」「のっちです」「あ~ちゃんです」「3人合わせてPerfumeです」という挨拶を日本語バージョン・英語バージョンの2通りで披露。そして「Thanks for coming tonight」(あ~ちゃん)、「It's our first NY show」(かしゆか)など3人が英語で語りかけていくと、大きな拍手と歓声が起きた。のっちがニューヨークの寒さに対して「Unbelievable!」と叫べば笑いが起きたり、かしゆかが「初めてPerfumeのライヴに来た人」の多さに驚きと喜びの表情を見せたり、MVの衣装を真似た手づくりの服を着ているファンをいじったりと、とても温かい雰囲気だ。そうして英語で直接コミュニケーションをとりながらも、観客から通訳を募り、前日の夕方から会場に並んでくれていたファンがいたことへの感謝や、ニューヨークのカップケーキは自分にとっては甘すぎるけどベーグルは完璧だ、ということを伝えていくあ~ちゃん。その話題に因んで観客を「ベーグル」と「カップケーキ」のチームに分けて、コール&レスポンスで盛り上げていく。

以降も、エッジの効いたアッパーチューンを中心にしてライヴが進んでいく。“ねぇ”からひとたび演奏がスタートすれば、キリッとした目つきに変わる3人。とはいえやはり喜びが抑えきれない様子で、終盤に近づくにつれてだんだん笑顔に変わっていくその表情がとても素敵だった。“Hold Your Hand”では「Perfumeグローバルサイト」で募集した、ファンがデザインしたフォントを使用した歌詞がディスプレイに映し出され、さらに、ライヴビューイングで配信された映像にはリアルタイムでARが合成され、3人の動きに連動して文字や光が現れる演出がなされた。レーザーの照明が会場を行き交った“Spending all my time”後には黒×蛍光イエローの衣装にチェンジ。ライトセーバーを駆使したダンスが印象的な“GAME”、英語バージョンの歌詞が映された“Dream Fighter”を経て恒例の「P.T.A.のコーナー」へ。かしゆか:アナ、あ~ちゃん:エルサ、のっち:オラフに扮して“Let It Go”を唄い、“survival dAnce 〜no no cry more〜”(trf)、“ultra soul”(B'z)で観客と一緒に体を動かす。すると今度はミントグリーンの衣装にお色直しして、“Party Maker”からラストスパートをかけていく。ミラーボールが回った“チョコレイト・ディスコ”、そして、2011 年に映画「カーズ2」の全世界共通挿入歌に選ばれ海外進出のきっかけになったともいえる楽曲=“ポリリズム”で終了。「ありがとうございました!」と深く頭を下げてステージを後にした。

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アンコールを求める声援に応えて、3人が再びステージに登場。“FAKE IT”を披露したあと、「みなさんが私たちの夢を叶えてくれました」(かしゆか)、「みんなPerfumeのことがホントに好きなんだなと思えるライヴでビックリしました」(のっち)とそれぞれの感慨を述べたあと、あ~ちゃん先導で手のひらを一斉に天へと掲げる観客たち。そのままラストナンバー“MY COLOR”に突入。《手のひらが世界中 繋がるウィンドウ》という、今この場所で言語や文化を越えて音楽で繋がっていることをそのまま表すかのような歌詞。そして何といっても、3人の目の前に広がる景色。3500の手のひら。涙ぐみながらその光景を見つめていたあ~ちゃんは「私たちは本当に幸せものです。たくさん待たせてごめんね。ありがとう」と呟いたあと、英語で「Thanks for your love and support. Please keep loving Perfume」と挨拶。ライヴ中何度も丁寧にファンへの感謝を伝えていた3人だが、彼女たちの真摯な想いが多くの人々(=ファンや彼女たちに関わるスタッフ・クリエイター)を惹きつけるわけで、そうやって「想い」を武器に自らの手で夢を叶えていく姿に私たちはまた魅せられていくのだ。だから終演後も拍手はなかなか鳴り止まず、最終的には“Dream Land”の大合唱も発生。興奮冷めやらないファンたちに向けて、舞台袖から「また会おうね。See you again」と次の再会を約束した3人だった。(蜂須賀ちなみ)

■セットリスト

01.Enter the Sphere
02.Spring of Life
03.Cling Cling
04.ワンルーム・ディスコ
05.ねぇ
06.SEVENTH HEAVEN
07.Hold Your Hand
08.Spending all my time
09.GAME
10.Dream Fighter
11.Party Maker
12.GLITTER
13.チョコレイト・ディスコ
14.ポリリズム

(encore)
15.FAKE IT
16.MY COLOR
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