ほぼ定刻にライブはスタート。のっけから3人の際限ないエモーションに圧倒されてしまった。“Telecastic fake show”でのTK(Vo/G)と345(B/Vo)のハイトーン・ボーカルの応酬や“Sadistic Summer”のメタリックな轟音フレーズ。どれも予測不可能な展開をみせる時雨の曲のなかでも、特にこの2曲には背筋がゾクっとするほどの興奮を覚えさせられてしまう。
立て続けに6曲が演奏された後、ドラムのピエール中野が「ツアー途中に作ちゃった!」と言って新曲を披露! これ以外に中盤にももう1曲、TKがアコースティック・ギターを座って弾いた新曲も演奏してくれたが、次のアルバムはとにかくすごいことになりそう!! そういう期待感を否応なしにもてる2曲だった。
続く7曲目の“DISCO FLIGHT”では、最初の一音がなった瞬間にオーディエンスの熱気が一瞬で沸点に達してしまったような歓声が沸き起こっていたが、12月24日に発売されるニュー・シングル『moment A rhythm』のときは一転、照明が落とされ投影される映像の明りに浮かび上がるメンバーの姿や、押し殺したようなTKの歌声とはっきりと聴こえる歌詞の世界観に集中して身体が動かない、そんな空間を作り出していた。
1回だけあったMC。まず始まったのはピエール中野が仕切る爆笑コール&レスポンス! ヒップホップ調に“セイ・ホー”から始まり、ジョイマン風のゆる〜いラップを繰り広げ、アン・ルイスやPerfumeまで取り入れ、最後はXジャンプで締めてくれました。TKも一言「今夜はありがとう」と話した後は345にバトンタッチ。非常に丁寧な345のMCとたどたどしい物販紹介に、野太い歓声が起こっていたのがまた面白かった。
そして今夜のライブはラストへと向かい、TKが高々と挙げたメロイック・サインで始まった“nakano kill you”“感覚UFO”では、もう3人の刺すようなエネルギーがすさまじく、その中に完全に呑み込まれてしまった。足をいつもより広げて腰を落としてギターを弾くTK、怒涛のようなドラミングに負けず、激しく身体を動かしながら繰り出されるベース。すべてが最高でした!!
最後の“傍観”が終わり、場内が明るくなってからもなかなかその場を去ろうとしないオーディエンスたち。凛として時雨の鬼気迫るような音の世界は癖になる。5月にはまたライブ・ツアーが行われるとのこと! それまで待てないかも……。(石井彩子)
1.i not crazy am you are
2.Telecastic fake show
3.Knife vacation
4.Sadistic Summer
5.想像のSecurity
6.COOL J
7.新曲1
8.DISCO FLIGHT
9.ラストダンスレボリューション
10.moment A rhythm
11.新曲2
12.鮮やかな殺人
13.テレキャスターの真実
14.nakano kill you
15.感覚UFO
16.傍観