METAL HEAD(男性)限定の「黒キツネ祭り」、MEGITSUNE(女性)限定「赤キツネ祭り」、GOLDEN EGG(10代)限定「金キツネ祭り」という赤坂BLITZでの3公演に加え、東名阪Zeppを舞台に行われる「銀キツネ祭り」(60歳以上&小学生限定の「ROYAL FOX SEAT」設置)、「白キツネ祭り」(コープスペイント=白塗り限定)……といった五者五様のオーディエンス限定型ライブを展開する「5大キツネ祭り in JAPAN」は、昨年9月の東京ドーム公演以来の国内ワンマンライブであると同時に、昨年のWEB会員限定ライブを除けば「BABYMETAL WORLD TOUR 2015 in JAPAN」以来約2年ぶりのライブハウス公演となる。
そして、神バンドの繰り出す轟音メタルアンサンブルの中、SU-METAL(Vocal & Dance)/YUIMETAL(Scream & Dance)/MOAMETAL(Scream & Dance)のシルエットが舞台を覆う紗幕に浮かび上がると、その大歓声はさらに熱を帯び、“メギツネ”で「Welcome to "GOLD FOX FESTIVAL"!! We are so happy to see you!! Are you ready?」と呼びかけるSU-METALの声に、「子狐」たちが全力のスクリームで応えていく――。
スタジアムクラスの轟音も、ポップの躍動感の極みの如き歌とパフォーマンスも、キャパ1,300ほどのBLITZでは至近距離から爆風を浴びるくらいの衝撃と感激を与えてくれるものだった。
激烈メタルサウンドと歌声に身を委ね、むせ返るような熱気でMOSH'SH PIT=フロアを満たしていく若きオーディエンスにとっては、BABYMETALの音楽とパフォーマンスは「ロック的なるもの」ではなく、抑え難く沸き上がる情熱も衝動も託すことのできる「ロックそのもの」だ――ということを、この日の赤坂BLITZの熱気は如実に物語っていた。
「メタルとポップの融合」という、ロックの世界においては異質な存在として生まれながら、今や世界各国のロックファンを突き動かす存在にまで至っている――というBABYMETALの「今」を、今回の特殊な「限定型ライブ」は改めて実感させるものだった。
終演後ブログ