オブ・モントリオール @ duo Music Exchange - オブ・モントリオールオブ・モントリオール

オブ・モントリオール @ duo Music Exchange

オブ・モントリオール @ duo Music Exchange - オブ・モントリオールオブ・モントリオール
オブ・モントリオール @ duo Music Exchange - オブ・モントリオールオブ・モントリオール
オブ・モントリオール @ duo Music Exchange - オブ・モントリオールオブ・モントリオール
アメリカ、ジョージア州アセンズ出身のオブ・モントリオール。バンドにとって9作目となる最新アルバム『スケルタル・ランピング』を引っさげての来日が実現! 2005年以来ぶりの日本ツアーとなる。97年のデビュー以来、着実に活動を重ねてきた彼ら。独立独歩ともいえるスタンスなだけに根強いファンがいるが、その作品世界は、ネオ・サイケ隆盛のここ2年ほどのシーンの趨勢ともリンクをみせている。前作『Hissing Fauna, Are You the Destroyer?』が米『Rolling Stone』誌や米『Paste』誌、Pitchforkなどの07年度年間アルバム・ベストで30位以上にランクイン。加えて、時代の寵児MGMTがオブモンのツアー・サポートを務めていたりと、逆引き的に彼らの存在を知ったという若いファンも少なくなさそう。ここにきて新たなファンを獲得しつつある状況にあるといえるのだ。場内は20代から40代くらいまで、幅広い年齢層のオーディエンス(男女比も半々くらい)で満員だ。暗転とともに、スーツ+タイガー・マスクをかぶった男が登場し、フロアをあおる。のっけからの謎めいた展開に、期待も高まるばかり。フロアの歓声に迎えられメンバーが続々とステージに姿をみせた。幕開けを飾ったのは“We Were Born The Mutants Again With Leafing”。メロディアスな旋律のリフレインが心地よい。メンバーの背後にあるスクリーンには、ドットの回転映像が映写されている。ベーシストとキーボードの女の子はフォーマル調なのにケヴィン・バーンズとギタリストは民族衣装風で、衣裳コンセプトからして磁場がゆがんでしまっている彼ら。だが、何よりもオーディエンスを一気に「向こう側の世界」へと引きずりこんだのは、ケヴィンの歌声。無邪気さと哀愁をたたえながら、ひねくれ精神からくる突拍子もなさも入り混じった歌声は、本当に独特の味わいがある。さらに、奇想天外な雰囲気を作り出すのが、バンド・メンバー以外の3名のキャストだ。男女1名ずつのダンサーが、曲ごとに、エイリアンになったり、水着で登場したり、黒子姿で舞ったり、ピエロみたいな恰好で登場したりと、めまぐるしく衣裳や着ぐるみをとっかえひっかえしながら登場。おとぎの国から飛び出したような、マッチ売りの少女的コスプレで登場し、手元のカゴから突然果物をフロアに投げはじめたり、文字通りステージから何が飛び出してくるかわからないという状況。華麗なダンスのみならず、舞踏的なスロー・アクションや、スパイ戦士のような機敏な動きをみせたりと、ステージを所狭しと動き回る。残り1名のVJも担当している男性キャスト(ちなみにツアー・マネージャーも兼務しているらしい)は、ダンサー2人やメンバーにちゃちゃを入れる役回りで、ステージを徘徊する(これも衣裳とっかえひっかえ)。こうやって、オブ・モントリオールのライブでなければ体感できないであろうという、摩訶不思議な空間が生み出されていく。まさに彼らは自分達の居場所を生み出している。音楽性のみならず、ライブもアートワークも含めトータルで一つのオブモン・ワールドなのだ。なぜ今またオブ・モントリオールが求められているのか。均一化する世界の中で、真にオリジナルと呼べるクリエイティビティを発揮しまくる彼らの存在は、希望の光そのものなのだ。そんなことをあらためて感じさせられたライブだった。(森田美喜子)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on