フラワーカンパニーズ @ 恵比寿リキッドルーム

フラワーカンパニーズ @ 恵比寿リキッドルーム
フラワーカンパニーズ @ 恵比寿リキッドルーム
フラワーカンパニーズ @ 恵比寿リキッドルーム
フラワーカンパニーズ @ 恵比寿リキッドルーム - pic by 柴田恵理pic by 柴田恵理
今年結成20周年のフラワーカンパニーズ、先日の京都のライブと今日のこのリキッドルームから、20周年記念特別イヤーに突入するそうで、むこう1年間は、何かっちゃあ20周年20周年とアピールし続けるそうです。お客さんがいやになってもそれを貫くそうです(と、MCで、明日が40歳の誕生日のボーカル鈴木圭介さんがおっしゃっていました)。

東京でちゃんとワンマンやるのは、昨年11月の赤坂BLITZ以来であり、あの時は例のメジャー復帰アルバム『たましいによろしく』はまだ出る直前だったので、これがようやくリリース・ツアーということになるらしい。
が、年中ライブやってるし年中ツアーやっているがゆえに、そのへんがぐだぐだになっているバンド、それがフラカンなのであって、ニュー・アルバムの曲を中心にしてあとは代表曲をいくつか、みたいなライブではありませんでした。ニュー・アルバムの曲も、代表曲も、「涙よりはやく走れ」あたりのめったにやらない懐かしい曲も、もう全部やっていた。

にもかかわらず、2度のアンコール合わせて2時間半強が、あっという間。私のひいき目であっという間、と言っているのではない。と思う。1回目のアンコールが終わって、客電点いてBGM流れても、みんな帰らず手拍子が止まらず、急遽2回目のアンコール……というところまでは、お約束かなとも思ったが、それが終わってひっこんで、また客電点いてBGM流れても手拍子が止まらず、「本日の公演はすべて終了しました」アナウンスが繰り返され、やっとお客さんがしぶしぶ引き上げる、という感じだったので。

個人的に付き合いの長いバンドであり、よくも悪くもメディアというよりスタッフ的な気分でライブを観るくせがついていて、だから他のバンドだったら気にならないところが気になって、「ここダメ」「あそこダメ」といちいち難癖をつけたくなるのだが、今日は奇跡的なまでに、それがなかった。
MC、面白いし長さも適切(いつも長すぎてぐだぐだなのです)。曲の選定と並び、ばっちり。新しい曲、定番の曲、懐かしくて意外な曲、その3パターンのどれが次に出てくるのか読めなくて楽しい。
そして、何よりも演奏と歌。すばらしい。締まっていてタイト、でも大暴れという理想的なプレイだった。特に、好きであろうが嫌いであろうがおかまいなしに耳にぶっささる、そして否応なしに言葉がはっきりと飛び込んでくる、まるで日本語をしゃべる怪鳥のような、そしてすべての曲のサビにおいて「あんたそんなきばって喉大丈夫?」と心配になるような、鈴木圭介のあのボーカル、さえまくっていた。

唯一「あれ?」と思ったのは、圭介のアクション。すげえテンション高く歌っているわりに、なんだか、いつもより動いていない。基本的に、左足をモニターにかけて歌う、という形のまんま。長丁場だし、体力の配分を考えているのかなあ、と思いながら観ていたんだけど、最後に理由がわかった。
アンコールで圭介、左足にギプスみたいなのをして登場。こないだのアラバキ・ロック・フェス出演時に、大雨でステージがびしょびしょだったので、本番中に面白がって何度もスライディングをしていたら、靭帯を損傷したそうです。何やってんだ。でも、グレートもスライディングしたけど、無傷だったそうです。

あ、あともうひとつあった、「あれ?」。一番最初のMCの時の圭介の第一声。満員のフロアに向かって、「イェーイ! 新宿リキッドルーム!」。恵比寿だ。「新宿じゃなくなったの、もう4、5年前だよ」と、グレートにたしなめられていました。

なお、アンコールで、10月17日に日比谷野外音楽堂にて、20周年記念ワンマンを行うことを発表していました。前に野音やったのは、確か11年くらい前。フラカンが、過去もっともメジャーだった頃の話です。スペースシャワーの生中継が入っていて、アンコール時にカメラが楽屋まで追っていったら、サニーデイ・サービスの3人がいて、ピースとかしてたのを憶えています。
今回は、「20年だヨ! 全員集合」というタイトルが付いているので、ゲストとか出るのかも。楽しみにしてます。(兵庫慎司)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on