アンコールはどうするんだろう。と思ったら、アンコールでは、さらにもっとアクセルを踏み込んで、テンションを上げ放題上げて、「うわ、壊れる」と思ったら、ほんとに最後、エンジンぶっ壊れた、みたいな終わり方をした。
そういうライブだった。口あんぐり。
『ETERNAL RECURRENCE TOUR』のファイナル。『ETERNAL RECURRENCE』は、初期のミニ・アルバム2枚『groupe our way』『WAIT AND WAIT』と、フル・アルバム『A MAN OF THE WORLD』の楽曲のほとんどを、今のBRAHMANによって録り直したアルバムであるわけで、当然その初期の曲たちが中心のセットリスト。
そのメロディや曲展開の明快さゆえに、とても人気の高い初期の曲たちが、今のBRAHMANの、おそろしくビルドアップされた演奏力と表現力でもって、次から次へとプレイされていく。という時点で既に「よくないわけがない」んだけど、それだけじゃない。
契約上のトラブルで、『A MAN OF THE WORLD』が廃盤状態になってしまったので、やむなく録り直すことにした、という物理的な事情が、そもそもの始まりだったことは、ジャパンやbridgeのインタヴューで語られていたが、それをやったことによって、つまり今のBRAHMANとして初期の曲たちに向き合ったことによって、バンドが新しいものを手に入れた、というかある意味何かを取り戻した。ということを表す、そんなライブだった。
それは何かと言うと、ある種の無責任さや、勝手さのようなもの。シリアスで、真剣で、ストイックで、聴く側に対する責任も、音楽をやる者としての責任も、人前でライブをやる者としての責任も、ほんとにもう「人生を賭して」レベルでもって、全力で果たし続けるバンド。それがBRAHMANだと僕は思っているのだが、今日のライブはそれに加えて「いったれいったれ」「いいじゃねえかどこまでもぶっちぎれても」みたいな、勢いまかせな、ある種の勝手さや、そこから生まれる楽しさのようなものが、ステージから放たれていたような気がした。
って、別にステージでニコニコしてるわけじゃない。さっき書いたように、鬼神のようにおっかないBRAHMANなんだけど、どこかそういう自由さを感じるライブだったのだ。
にしても、そもそも、「これ以上ない」、とんでもない、言ってしまえば究極のライブを長年やり続けているバンドなのに、まだ進化や変化のしようがあるんだなあ。という意味でも、ちょっと驚いた。(兵庫慎司)
1.HIGH COMPASSION
2.SEE OFF
3.GOIN’ DOWN
4.BEYOND
5.THE VOID
6.NO LIGHT THEORY
7.GREAT HELP
8.BASIS
9.時の鐘
10.TONGFARR
11.ANSWER FOR
12.THAT’S ALL
13.SPECULATION
14.EPIGRAM
15.NO SHORTER
16.DEEP
17.CHERRIES
18.NEW SENTIMENT
19.ROOTS OF TREE
20.PLACEBO
アンコール
21.FLYING SAUCER
22.CAUSATION
23.THE SAME
24.ARTMAN