monobright@新木場STUDIO COAST

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『monobright DO10!!攻約宣言!』と銘打って10個の宣言とともに2011年春までの怒涛のスケジュールを大発表したmonobright。その1つ目の攻約として挙げられていたツーマン・ライブツアー『monobright TWO-MAN LIVE TOUR 2010 「ROCK THE SASUGA」』の東京公演が新木場STUDIO COASTにて行われた。すでに、ザ50回転ズ(大阪)、おとぎ話(名古屋)との対バンを終え、3公演目となった本日はbonobosが登場。意外な組み合わせながらも、オーディエンスはしっかりとbonobosが生み出すグッド・ヴァイブレーションにゆらゆらと身体を揺らしていた。

外は季節はずれの冷たい雨だけど、オープニングの“Mighty Shine, Mighty Rhythm”“愛してるぜ”2曲で一気に南国気分。ホーン隊に武嶋聡、川崎太一朗、キーボードにHAKASE-SUNを加えた7名で繰り広げるリズミカルなサウンドに乗っては、ハンド・クラップとコール&レスポンスの応戦ですっかり熱くなる。MCではmonobrightとの初対面エピソードを話していた。「monobrightのためにも、まだエンジンかかってない人たちも盛り上げます!」といって、新曲“夕景スケープ”を披露。ピアノの音色とグッドメロディが織り成す優しいミディアム・ナンバーに心揺さぶられた後は、“ICON”“GOLD”の身体を動かさずにはいられない軽快かつソウルフルなサウンドに乗せられる。そして、ラストは定番アンセム“THANK YOU FOR THE MUSIC”で締めくくられ、すっかり会場は熱くなっていた。

そして、お待ちかねのmonobrightが登場。紫のトップスにカラフルなボーダーのゆったりとしたパンツ姿で登場の桃野。後に「肌着で出てきちゃって失礼ですよね」と言っていたけど、本当に普段着仕様で肩肘張らないリラックスムード。もちろん、暴走具合や空回り具合はこれまでと変わらないのだけど、今のmonobrightはそれさえもナチュラルに見せてしまう大きな表現力を手にしたようだ。

まだ、札幌での最終日が残っているので詳しいセットリストは書くことができないが、とにかく新しいmonobrightの姿を早く見せたいという気合が伝わる1時間だった。今回、松下(G)と出口(B)の立ち位置が逆になっていたことも大きな違いだし、4月21日に発売になるニュー・シングル“英雄ノヴァ”や現在レコーディング中だというアルバム収録曲もいち早く披露していた。そして、何より会場を驚かせたのは、キーボードの導入。「見てもらったら分かると思うけど、買いました(笑)」と、桃野がギターを下ろして立ったままでキーボードを弾きながら歌うというスタイルで『英雄ノヴァ』のカップリング曲“すたらい”を演奏。キーボードを狂い弾く桃野の姿なんて、これまでのmonobrightにはなかった違う一面のはずなのに、その姿がなぜか違和感なくmonobrightのパフォーマンスとしてしっかり溶け込んでいていたのだ。

なるほどなと納得させられたのは、そのままのスタイルで演った『monobright two』収録曲の“歌も僕との妄想”。monobrightがこういうタイプの曲を出していったのは今に始まったことじゃないのだ。今、monobrightには何をやってもありという枠を取っ払った表現をどんどん放出していっているから、新しい一面と同じくらいこれまでの楽曲もどんどん輝きを増しているのがよく分かる。最後に出口が言っていた「音楽や聴いてくれる人を100%信頼してこれからもやっていきたい」という言葉や、松下の「どんどん曲を作って演りたい。お客さんの反応を見て一緒にアルバムを作っていきたい」という言葉の通り、外とのコミュニケーションを密にして、monobrightの世界がどんどん広がりつつあると思う。

アンコールでは各地で対バンゲストともにセッションを披露しており、本日はbonobosの蔡&辻を迎えて、1曲目にXTCの“Ball And Chain”を披露。瀧谷と辻によるツインドラムがものすごい分厚いのだけど軽やかなリズムを展開する中、桃野と蔡が交互に歌うというなんとも贅沢な一時。そして、ラストはツインドラムでやってみたいからという理由で選ばれたユニコーンの“ヒゲとボイン”! 息ピッタリのスネアドラムのリズムで会場を沸かせた。

18日(日)には札幌にてツーマン・ツアー with UNISON SQUARE GARDENでファイナルを迎え、1つ目の攻約を無事果たす。これから一つひとつの約束をクリアしていくごとに、monobrightはどんどん成長していきそうだ。2010年を怒涛の勢いで駆け抜けていくmonobrightを見届けていこう。(阿部英理子)
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