【特集】ファンタジーと現実を繋ぐ光、音、熱。『ファイナルファンタジーXIV』オフィシャルバンド・THE PRIMALSの実力を改めて示した日本武道館公演

【特集】ファンタジーと現実を繋ぐ光、音、熱。『ファイナルファンタジーXIV』オフィシャルバンド・THE PRIMALSの実力を改めて示した日本武道館公演 - All photo by 西槇太一All photo by 西槇太一
MMORPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FFXIV)のオフィシャルバンド・THE PRIMALS。同ゲームのサウンドディレクター・祖堅正慶(G・Vo)が中心となり、マイケル・クリストファー・コージ・フォックス(Vo)、GUNN(G)、イワイエイキチ(B)、たちばなテツヤ(Dr)と2014年に結成されたこのバンドは、重厚なロックサウンドに多彩なエッセンスを添加して鳴り響かせる。その人気は、もはや日本国内にとどまらない。7月23日の神奈川・KT Zepp Yokohama公演から始まった約7年ぶりのツアー「THE PRIMALS Dark Decades Tour」は、札幌、台北、東京、大阪、愛知、福岡を巡り、各地の「光の戦士」(FFXIVプレイヤーの呼称。通称ヒカセン)を熱狂させた。追加公演の会場は、東京・日本武道館。9月29日、30日に開催された2DAYS公演の最終日、30日の模様をレポートする。

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大型スクリーンに、ゲームのマッチングパーティー構築画面のグラフィックが映し出されて迎えた開演。諸々の設定がクリックで選択されたあと、「突入準備が整いました」という文字が浮かび上がり、オープニングムービーが始まった。SEに合わせてヒカセンが揺らすペンライトの光で染め上げられた会場内。こんなにも真っ赤な武道館、今までに見たことがない……。ステージに現れたTHE PRIMALSのメンバーをものすごい歓声が包んだ。そして“此処に獅子あり ~万魔殿パンデモニウム:辺獄編~”がスタート。ギターのイントロが先陣を切り、他の楽器も合流。重低音が客席に向かって押し寄せた。スクリーンに映し出されるゲーム内の様々なシーンと音楽の融合がドラマチック。コージと祖堅が交わす歌声、轟く爆音、場内を飛び交うレーザービームによって、アドレナリン分泌が全開となったヒカセン。客席の全エリアから沸き起こる掛け声は、もはや完全に戦闘モード。長年に亘って世界中を夢中にさせているFFXIVは音楽も深く愛されているのだと、まざまざと実感できるオープニングだった。

「ようこそ、THE PRIMALSのステージへ! そんな長くもなかったZeppツアーの追加公演(笑)。なんと武道館。千秋楽を迎えました。THE PRIMALSのライブはロックのライブなので自由です。疲れたら座ればいいし、楽しみ方は自由だから。とはいえ千秋楽だから、高火力で頼むぜ。俺たちもスーツを新調しまして、気合いを入れてきたので。千秋楽のために仕上げてまいりました。俺たちもヒカセンに負けないようにぶちかましてくので、ついてこいよ、最後まで!」──祖堅が煽り、2曲目“Scream ~万魔殿パンデモニウム:煉獄編~”がスタートすると、緑色に変化したペンライトの光。空高く飛び立つかのようなサウンドにぴったりな風景が瞬く間に作り上げられた。“White Stone Black ~万魔殿パンデモニウム:煉獄編~”に突入するとライトは赤色に切り替わり、爆音の躍動に合わせて激しい手拍子も加わる。エネルギーを交わし合い、各曲を輝かせるのをTHE PRIMALSとヒカセンが心から楽しんでいた。

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「先ほどスーツを新調したと言いましたけど、残暑の9月末、暑いので脱がせていただきます」とGUNNが言い、メンバーたちがジャケットを脱いだ小休止。ここでもヒカセンとの共同作業が繰り広げられた。「Zeppツアーを回ったけど、ご当地“Bee My Honey”をやりまして。この曲で何を叫ぶか決めてました。今日はその決勝戦をやろうかと思ってます」と祖堅が言い、次の曲でヒカセンが叫ぶワードの選抜がスタート。示されたのは、6つの候補──「崎陽軒」「倶知安町(※たちばなテツヤの出身地)」「競艇」「ミャクミャク」「特上」「北九」。客席にいたスクウェア・エニックス執行役員・吉田直樹氏が、「倶知安町」をプッシュしたい旨を生声で訴えた後、観客の歓声による投票が行われたが、音量が拮抗しているので、最終判断を仰がれた吉田氏。重大な経営判断を告げるかのように場内に響き渡ったのは予想外のワード、「祖堅」。え? 先ほどまでの投票の意味は……。少し戸惑いつつも、執行役員の決断に従ったTHE PRIMALSとヒカセンは、“Bee My Honey 〜至天の座アルカディア:ライトヘビー級〜”に突入していった。「祖堅!」というヒカセンのコールが加わる度、スクリーンに10年前の祖堅の写真が映し出されるのがシュール極まりない。和やかなムードと共に盛り上がった曲だった。

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「フォオオオオー!」──ハイテンションな声で叫びながらコージがステージに現れた直後、ひとり足りないことに気づいたメンバーたち。「祖堅がいない。帰った?」とざわついていると、祖堅がポップアップでステージセンターに飛び出してきてびっくり! 鮮やかな色のジャケットを纏い、タンバリンを高々と掲げた彼が「千秋楽、ダンスフロアにしちまおうぜ!」と叫び、“Ride the Rhythm ~至天の座アルカディア:クルーザー級~”がスタートした。軽快なディスコサウンドに合わせて踊り、元気いっぱいに手拍子をしているヒカセンに負けないくらいステージ上のメンバーたちもノリノリで演奏している。タンバリンを振りながらステージ上を駆け巡る祖堅が、ミラーボールのように輝いていた。続いて、コージのキレのいいラップが興奮を加速してくれた“Back to the Drawing Board ~至天の座アルカディア:クルーザー級~”。ステージとアリーナ席最前列との間の境界線で何本もの火柱が上がった“Not Afraid ~至天の座アルカディア:クルーザー級~”……聴覚と視覚を刺激する2曲を連発。そして、お楽しみはまだまだ続いた。「ここまでがZeppのセトリ。今日は武道館千秋楽じゃん? ここで終わるわけにはいかないんだよな。ゲストを呼ぼうかと。カモン! ジェイソン・ミラー!」──歓声に出迎えられたジェイソン・チャールズ・ミラーの歌は、桁外れのパワーと表現力だった。力強さと抜けの良さを兼ね備えながら “Unleashed 〜至天の座アルカディア:クルーザー級〜”を輝かせた声は、“Close in the Distance”では哀愁を湛えながらメロディを美しく彩った。そして“Shadowbringers”では、全身を響かせるかのように放った歌がバンドサウンドと緊密に融合。ポップアップでステージ上に飛び出したもうひとりのゲスト・伊藤友馬のバイオリンも加わり、ステージは壮大な歌劇のクライマックスのような熱量で満たされた。

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「“Shadowbringers”のフルバージョンは、ずっとやりたいと思ってたんだよね。この武道館でやれて、本当にありがとうございます」と、猛烈に感慨深そうだった祖堅。手掛けた曲がステージ上で輝くのは、幸福な体験なのだろう。そんなことを感じた場面を経て、伊藤も加わったトークが繰り広げられた。伊藤とGUNNは家が近所で、普段から仲良くしているのだという。少し照れくさそうに笑顔を交わすふたりの姿は、とても心温まるものがあった。そして、「僕がヒカセンになってもう2年と9ヶ月、10ヶ月くらい経つんですけど、最初に守護神を選べるじゃないですか? たまたま選んだ守護神にちなんだ曲と言いますか。よく弾かせていただいているのを今日やりたいと思います」──伊藤の言葉を添えつつ披露されたのは、“月満ちる夜 〜喜びの神域 エウプロシュネ〜”。流麗なバイオリンの調べとTHE PRIMALSの融合は、至福のひと時に浸らせてくれた。

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メンバー紹介のコーナー内で繰り広げられるGUNNとヒカセンによるコール&レスポンスは、THE PRIMALSのライブの恒例。「どこから来たの?」「どこに帰るの?」というGUNNの問い掛けに対してすべて「家!」と返す駄洒落コミュニケーションがヒカセンを大盛り上がりさせていた。そして、ポップアップでコージがステージに飛び出してきて、“ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~”がスタート。心拍数を急上昇させた人々の波動によって、会場内がものすごい熱で満たされた。祖堅が吹き鳴らしたトランペットが、曲全体に生々しい躍動感を添えていた“メタル:ブルートジャスティスモード 〜機工城アレキサンダー:律動編〜”。真っ白なペンライトの光で埋め尽くされた客席の風景が幻想的だった“エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~”。そして、本編を締めくくった“過重圧殺! ~蛮神タイタン討滅戦~”は、武道館全体をグラグラ震わせた。「そんな火力でいいのか?」と煽られたヒカセンによる《Under the weight!》《Titan!》という叫びが随所で加わり、ステージの最前線で噴き上がり続けた真っ赤な火柱。冒険の旅の当事者となったかのような非日常のエネルギーに触れる体験だった。

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「アンコール! アンコール!」という声が、いつの間にか「祖堅! 祖堅!」に変化。その直後、逆光を浴びたTHE PRIMALSのシルエットがステージ上で浮かび上がった。アンコールの1曲目は、GUNNがメインボーカルの“忘却の彼方 ~蛮神シヴァ討滅戦~”。ギターのシャープなカッティングで彩られながら疾走するサウンドがかっこいい。続いて披露された“ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜”は、時間停止を表現する演奏中断の間、ヒカセンも身体の動きをピタリと止めるのがお約束。不思議な静寂に突然包まれた風景は、魔法のようだった。そして再スタートすると再びすさまじい熱気で包まれた場内。客席に向かって発射された金銀テープがライトを浴びながら煌めくのがとてもきれいだった。

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シンセサウンドで彩られたサウンドを浴びながらヒカセンが無我夢中の手拍子を打ち鳴らした“ローカス ~機工城アレキサンダー:起動編~”が幕切れて、一旦は終演を迎えたかのような雰囲気となったが、興奮冷めやらぬ歓声を浴びたメンバーたちは、すぐに楽器を再び手にした。ラストを飾ったのは“Open Sky - The Theme from Dawntrail”。照明が明るくなった会場内に歌声、演奏、熱気が満ち溢れ、武道館は巨大な光の結晶のような空間と化した。エンディングを迎えると、ゲストのジェイソンと伊藤が再登場。THE PRIMALSの5人と一緒に並び、あらゆるエリアの客席に向かって何度も手を振った。ステージに向かって降り注ぎ続けた拍手と歓声が、心地よい音楽のように感じられた。『ファイナルファンタジーXIV』は、もはやプレイヤーのリアルな人生の一部であり、日々の暮らしと地続きとなっている。THE PRIMALSも「音楽を通じてゲームの世界を表現する存在」という次元ではなく、会場に集まった人々にとっての「大好きで堪らないロックバンド」として支持されているのを実感した武道館公演だった。初日・9月29日の模様は、10月14日の23時59分まで配信されている。気になる人は、チェックしたほうがいい。ライブハウス、クラブシーンだけで生まれているわけではない刺激的な音楽に触れられるはずだ。(田中大)

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●セットリスト
「THE PRIMALS Dark Decades Tour BUDOKAN」

2025.9.30 日本武道館

01. 此処に獅子あり ~万魔殿パンデモニウム:辺獄編~
02. Scream ~万魔殿パンデモニウム:煉獄編~
03. White Stone Black ~万魔殿パンデモニウム:煉獄編~
04. Bee My Honey 〜至天の座アルカディア:ライトヘビー級〜 (Masayoshi Soken & GUNN Vocals)
05. Ride the Rhythm ~至天の座アルカディア:クルーザー級~
06. Back to the Drawing Board ~至天の座アルカディア:クルーザー級~
07. Not Afraid ~至天の座アルカディア:クルーザー級~
08. Unleashed 〜至天の座アルカディア:クルーザー級〜
09. Close in the Distance
10. Shadowbringers
11. 月満ちる夜 〜喜びの神域 エウプロシュネ〜
12. ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~
13. メタル:ブルートジャスティスモード 〜機工城アレキサンダー:律動編〜
14. エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~
15. 過重圧殺! ~蛮神タイタン討滅戦~

Encore
16. 忘却の彼方 ~蛮神シヴァ討滅戦~ (GUNN Vocals)
17. ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜
18. ローカス ~機工城アレキサンダー:起動編~
19. Open Sky - The Theme from Dawntrail

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