で、話戻って本日、初日。まずスチャダラ、ハローワークスの時と同じく、ボーズ・アニ・シンコにロボ宙が加わった4人で、グレイシートレイン(知らない人は各自調査。ウィキペディアで「グレイシー柔術」で調べるとかしてください)でステージに登場。こういう他ジャンルとの対バンイベントになると「Say Ho! とか言われてもねえ、やりたくないよねえ」とか「チャットモンチー観に来たのは、いいの、それはいいの!」などという、「日本のヒップホップの常識ってヘンだ」という内部告発を多分に含んだ自虐的なMCで、こうあくまで下から目線だけどいつの間にかマウントポジションとっちゃうみたいな感じで、スタート時には棒立ちだったフロアを、最後の曲では腕が稲穂のごとく振られまくる万年豊作状態に持っていくのが、ここ数年のスチャダラの定番パターンだが、今日も見事にそうでした。1曲ごとにフロアをだんだんあっためていって、臨界点直前のタイミングで、「そろそろ知ってる曲やんないとね?」(ボーズ)と、“今夜はブギーバック”。憎い。わかっちゃいるけどあがりまくるフロア。途中登場したゲスト・ベーシスト、笹沼仁吉(スライ・マングース、つまりハローワークスでもある)もいい仕事してました。
続いてチャットモンチー。スチャにならって、こちらの3人もグレイシー・トレインで登場。代表曲連発の、もはや卑怯とすら言える鉄壁のセットリストだったのもあるが(あとで追加アップしますね)、にしても、ほんとにうっとりするくらい、ほれぼれするくらい、いいライブだった。完璧だったわけではない。むしろちょっと、ボロが出るところは出ていたりした。“バスロマンス”のイントロとか、結構ヘロヘロだったし。ただ、逆にこういうところで真価が明らかになったりするのだ、チャットモンチーというバンドは。
曲と詞が、つまり楽曲そのものがとんでもなくすばらしいというのは、まず大前提としてあるが、演奏やパフォーマンスの部分では、特に鉄壁だったり完璧だったりするバンドではない。というか、そもそも大して上手かない。誰もできないようなプレイや、誰も思いつかないようなフレーズは、ほぼない、とすら言ってもいい。だけど、ライブは最っ高にすばらしい。
何がいいのかというと、まずそれぞれの楽器の出音。久美子のドラムで言うと、スネアがちゃんとスネアの、キックがちゃんとキックの音がしている感じ。3人ともそう。そんなんあたりまえだろ、というか音なんてPAでどうにでもなるだろ、と思われるかもしれないけど、実はそんなことないというのが、日々いろんなバンドのライブを観ているとよくわかる。そして、これとにかく、チャットモンチーのライブを観る度に強く感じるんだけど、楽器を持ってステージに立ってパフォーマンスをする時の、3人の意志や気分や思想などに、つまりマインドに、まったくズレがないのだ。ものすごく合っているのだ。だから、前述のようにヘロヘロになったりする瞬間も、3人のヘロヘロになりかたにズレがないから、聴いていて不快じゃないのだ。むしろ気持ちよかったりするのだ。
得がたいバンドだなあ、と、今日もつくづく思った。くれぐれも、自分以外の二人を大事にしながら、日々活動するように。と3人それぞれに言いたくなりました。
なお、アンコールで“シャングリラ”をやっている途中、スチャダラの3人が登場。合わせて「スチャットモンチー」というわけで、チャットモンチーの演奏をバックに、ボーズとアニがラップし、シンコがサンプラーみたいのでヒュンヒュン音を出す、という、とても珍しいものを目撃できて、得した気持ちになりました。でもこれ、明日や明後日もあるのかな。明日は、当サイトスタッフ石井が即日レポートします。(兵庫慎司)
スチャダラパー
INTRO ... DAI-KOUBUTSU
1.MORE FUN-KEY-WORD
2.BD発言
3.CHECK THE WORD
4.荒野ウォ―カ―
5.ア―バン文法
6.トリプルショット
7.ワ―クフロウ
8.ライツカメラアクション
9.4ch FUNK
10.FUN-KEY-PERSONALITY
11.Defenseless City
12.今夜はブギ―バック
13.アニソロ
14.FUN-KEY4-1
15.DISCO SYSTEM
16.Good Old Future
チャットモンチー
1.Make up! Make Up!
2.恋の煙
3.プラズマ
4.風吹けば恋
5.three sheep
6.バスロマンス
7.惚たる蛍
8.真夜中遊園地
9.どなる、電話、どしゃぶり
10.恋愛スピリッツ
11.ヒラヒラヒラク秘密ノ扉
12.親知らず
アンコール
13.シャングリラ w/スチャダラパー