1.ブルーバック
2.みらいいろ
3.アイラヴュー・ソー
4.水色ガールフレンド
5.雪月花
6.バンビ
7.懺悔は浴室で
8.ムーンライト――――。
9.アリア
10.退屈マシン
11.テトリス
12.バリア
13.ヘイドレッド・ディップイット
14.デュエット
15.さびしんぼう
16.Thirteenth Friday
アンコール1
17.プラネタリウム
18.spooky
アンコール2
19.Ghostアルバムの1曲目で、春の「アンモナイト(小)」ツアーでもオープニングを飾っていた“Thirteenth Friday”が本編ラスト、逆にアルバム終盤の“ブルーバック”がオープニングを飾るという、時計を逆回しにしたような構成。ステージ装飾も、無数のスティック・ライトがそびえ立ち近未来的なムードを醸し出していた「アンモナイト(小)」ツアーとは一転して、天女の羽衣のような白い布がステージ天井から吊り下げられ、優雅で幻想的な空間を演出している。それが「終わり」からはじまる新たな物語の美しさを暗に象徴しているようで、なんともプラらしい。ライブに至っては、二度のツアーを経てグッと豊かになった『アンモナイト』の世界をありありと感じさせる内容だった。暗転とともにレーザー光線の波が場内をたゆたい、アンモナイトのイメージ映像が映し出されたオープニングを経て、1曲目“ブルーバック”では極彩色のサウンドがゆらゆらと浮遊し、続く“みらいいろ”“アイラヴュー・ソー”では鋭利なリフとビートが火花を散らして駆け抜ける……。豊かなイメージとロマンチシズムに裏打ちされた轟音で、時間も空間も飛び越えた壮大なサウンドスケープを描いてきたバンドだが、そのスケールと濃密度が飛躍的に増しているということが、この冒頭3曲だけでも明らかだった。「やあやあ」「やあやあやあ」というお馴染みの挨拶の後は、「みんな『アンモナイト』聴いてきた? ごっつぁんです」と有村。「国技館でドスコイしますか?」(有村)だったり、「ようこそ、幕内バンギャども」(ナカヤマ)だったりと、メンバー自身もはじめての国技館公演を楽しみ尽くしていたけれど、今夜は会場の特性を十二分に活かした演出も冴えていた。曲ごとに多彩なライトで照らされるステージ上の羽衣がたまらなく美しかったり、どこまでも伸びていくレーザー光線がたまらなくカッコ良かったり。“懺悔は浴室で”では、有村がステージ上のサーチライトを客席に向けて挑発的に煽り立てるシーンもあった。中でも圧巻だったのは、“ムーンライト――――。”。無数のライトとレーザー光線が場内を回遊し、ステージ後方のスクリーンに月のイメージが映し出される中で、透明なサウンドがメランコリックな情景を広げていくさまは、個人的に前半のハイライトだった。秋の夜長にプラを聴くって、こんなに趣深いものかと思わず感じ入ってしまう。
ちなみに。蛇足ですが、国技館は客席が東側・西側・正面に分かれていて、場内に大きく「東」「西」「正」と表示されている。それをベース・長谷川正の名前にもじって「東―! 西―! タダシー!」とコール&レスポンスをしていた有村の悦に入った姿が、とてもおもしろかったです。(齋藤美穂)