SUPER BUTTER DOG @ 日比谷野音

先週土曜は大阪城野音、そして本日は東京・日比谷野音で行われた、SUPER BUTTER DOG(以下SBD)の主催イベント『ファンキー大百科』、6年ぶりの開催。池田貴史のソロ・ユニット、レキシ/ SBDのベースのTOMOHIKOがサポートを務めるSpinna-Bill(東京のみの出演)/ハナレグミ/マボロシ/そしてSBDと、メンバーが関係するユニットが総出演。 チケットは完売、立見までぎっしりの超満員。SBDは、ヴォーカル永積タカシの ハナレグミとしてのソロ活動が本格化した2003年頃からは、 たまに思い出したようにイベントに出演する程度で、実質的に活動休止状態だった。

で、今年はこの主催イベントの開催の発表と、ロック・イン・ジャパン・フェス2007への 出演の発表があったので、「そろそろ本気で再始動するんじゃないか?」という期待が ファンの間で広まっているが、トリに登場したSBDは、その期待にどう応えたのかというと――その期待を軽くかわしつつSBDの本質を 見せつけるライヴをやってくれた。元々SBDには「アゲまくる怒濤の ファンク・グルーヴ」みたいな側面と、「なのにどっかしらさめててシニカルで 虚無」な側面の両方があるが、全8曲のセットリストはそのうちの後者の色が 鮮やかに出た感じ。「そうそう、こういうバンドだよな」と思わずニヤニヤしてしまいました、観ながら。なお、新曲も1曲披露。アメリカン・フォーク的なメロディの美しい曲。最後に「ツアーとかやっちゃうかもね」と池ちゃんが言ってました。期待します。(兵庫慎司)