なによりも、往年のメタラーが狂喜したであろう、13年ぶりに復活を果たしたCARCASS! グラインドコアやスラッシュなどなど、一言でメタルと言っても幅広い音楽性を持つ彼らだが、変態的なところはライブのプレイだけでなく、ふたつあるステージの真ん中に置かれた巨大ビジョンに映し出される怪しい映像からも垣間見れたステージだった。あまりにも卑猥かつグロテスクな映像が流れたときは、ちょっとひいてしまったが・・・・・・。そして、元パンテラのフィリップ率いるDOWN。DOWNとしては初来日というだけあって、会場には彼らのTシャツを着た人もかなり多く見られたが、いい意味での無骨で男臭過ぎるステージは、生で彼らを観ることを念願にしていたオーディエンスの心を鷲掴みにしていたであろう圧巻のライブだった。
そして、このふたつの大きな存在のバンドに挟まれて登場したのはアヴェンジド・セヴンフォールド。ここ2、3年で日本でも知名度が抜群にあがり、毎年フェスやツアーで来日している彼らだが、オーディエンスの盛り上がり具合は今夜も激しかった。今日のようなフェスの巨大なステージ上で目をひくのがまずボーカル、M.Shadows。身体も大きいのだけど、時にアクセル・ローズを彷彿とさせるような声質に、サウンド的にもメタル以外のハードロック・ファンなど幅広い層から好まれている彼らだけあって、デス声からメロディを歌い上げるところまで、技術も高い歌い手の存在感は大きい。おまけにギターのGatesが曲と曲の間に独りでステージに残り、ソロを聴かせるという演出もあったりして、そういった面でもジャンル性の広いライブを繰り広げてくれた。
そしていよいよ本日のトリ、スリップノット! 火が噴き出す装置=パイロと動くパーカッション・セットも設置された、今夜は完璧なステージセットで、メンバー9人の新マスクや、ボーカル=コリィのジーパン姿など目新しいことはありつつも、やはりスリップノットだ!という強烈なライブを見せつけてくれた。
DJのシドは両足の骨折から、最初は杖をついて登場するも、ひょこひょこ足をあげておどけてみせたり、パーカッションが空中に上がっていくのに猿みたいにブラブラぶら下っていたり、いつものように動きまくるわ、パーカッション2人も息つく暇のないぐらい動きまくり、もうどこを観ていいのか困ってしまうぐらいエンターテイメント性の高い彼ら。新しいアルバムがアメリカやカナダ、オーストラリアなどの世界各国で初登場1位になり、ここ日本でも初のオリコン洋楽チャート1位を記録したが、そのことに対してコリィが感謝の言葉を述べた後に披露した“Dead Memories”と“Psychosocial”のオーディエンスの食いつきも良かったし、来年はスリップノットの10周年というコリィのMCを聞いてると、なにかまたツアーでもやってくれと期待を抱いてしまうほど、まだまだスリップノットからは目が離せない!
アンコールでは“People=Shit”の後に始まった“(Sic)”で、ドラムセットが回転! もうこれを観れたら本望です!!とばかりに盛り上がり、最後の最後まで血湧き肉躍らせてもらいました! 明日のLOUD PARKはモトリークルー祭り! 即日ライブレポートはRO69編集部の兵庫がお送りしますので、お楽しみに。(石井彩子)