J-WAVE LIVE 2000+13 3日目 @ 国立代々木競技場第一体育館

J-WAVE LIVE 2000+13 3日目 @ 国立代々木競技場第一体育館 - 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
ロックバンドが中心だった初日、全員がソロアーティストだった2日目に続き、『サンスター オーラツー presents 25th ANNIVERSARY J-WAVE LIVE 2000+13』3日目は、ヒップホップやR&Bといったダンス・ミュージックのアーティストがメインとなった。家入レオ、三浦大知、きゃりーぱみゅぱみゅ、RIP SLYME、加藤ミリヤ、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEと、それぞれ一癖も二癖もあるアーティストたちが、それぞれの個性を存分に発揮しながらもスケール感のあるライヴを繰り広げ、開演前から満員状態の代々木第一体育館を大いに沸かせるステージを見せてくれた。

J-WAVE LIVE 2000+13 3日目 @ 国立代々木競技場第一体育館 - 家入レオ家入レオ
■家入レオ
「FIRST UP」としてステージに登場したのは、家入レオだった。ギター、ベース、ドラム、キーボードによるバンドセットをバックに、手を高らかに掲げて登場すると、驚くほど堂々とした力強いライヴ・パフォーマンスで、満員のオーディエンスを牽引していく。「J-WAVE LIVE 2000+13、盛り上がっていくよ!」と呼びかけ、デビュー曲“サブリナ”を歌うと、彼女は「もっと!」「歌って!」と何度も何度もオーディエンスを煽る。そんな家入レオのテンションに引っ張られるように、観客は一斉に手を大きく振り、代々木第一体育館のフロアに爽快な熱気が広がっていった。感情を振り絞るように全身で歌った“Bless You”でフロアを圧倒し、会場から大きな手拍子で迎えられた“Shine”では強く真っ直ぐな歌声を響かせ、観客の心をガッチリと掴む。大きなステージの上で歌っているのに、彼女の体温や息遣いが伝わってくるような、聴き手の感情に肉薄するライヴ・パフォーマンスだった。ラストは「この会場のみなさん一人ひとりに届くように」と語り歌った”Message”。家入レオの真っ直ぐな歌が心に深く刺さる、短いながらも鮮烈なステージだった。

J-WAVE LIVE 2000+13 3日目 @ 国立代々木競技場第一体育館 - 三浦大知三浦大知
■三浦大知
ものすごい歓声を受けてステージに登場した三浦大知。だが、彼のダンスと歌声は、時にオーディエンスが歓声を上げることさえできないほど、フロアを圧倒的に魅了した。ダンサーと生バンドをバックにステージに現れ、YouTubeに公開されたダンスのリハーサルが話題を呼んだ“Right Now”で 烈々たるパフォーマンスを見せる。キレと迫力のある彼のダンスは、見ているだけで鳥肌が立つほどだ。躍動感あるヴォーカルを響かせる“Elevator”でフロアの熱狂を加速させ、“Half of You”ではエモーショナルな歌声で観客の胸を締め付ける。圧巻は、キーボードのみの演奏で歌ったバラード曲“Lullaby”。ラストをアカペラで歌いあげると、その重力から解き放たれたかのように自由で伸びやかな歌声に、代々木第一体育館は時間を忘れたかのように静まり返った。“Black Hole”〜“SHOUT IT”で再びフロアに熱をもたらし、最後はファンキーなダンスチューン“GO FOR IT”でフィナーレ。天性のエンターテイナーの一挙手一投足が代々木第一体育館のオーディエンスのすべてを夢中にさせた、まさにパフォーマーとしての彼の独壇場だった。

J-WAVE LIVE 2000+13 3日目 @ 国立代々木競技場第一体育館 - きゃりーぱみゅぱみゅきゃりーぱみゅぱみゅ
■きゃりーぱみゅぱみゅ
「J-WAVE LIVE 2000+」初登場となるきゃりーぱみゅぱみゅは、彼女らしいカラフルでポップなパフォーマンスで代々木第一体育館を彩った。“なんだこれくしょん”でライヴをスタートさせると、“インベーダーインベーダー”、“きゃりーANAN”とお馴染みの楽曲を連続し、一気にフロアをきゃりーの色に塗り替える。「私のライヴは、バンドでもアイドルでもなく、皆さんと一緒に楽しめたらと思います」と語り、観客と一緒の振り付けで踊る“にんじゃりばんばん”では大いにフロアを盛り上げてみせた。恐ろしいほどの中毒性の高い彼女のポップ・ミュージックに、オーディエンスの脳内は完全に占拠されてしまった感じだ。この日の前日、デビュー2周年を迎えたばかりだというきゃりーぱみゅぱみゅ。だが、その唯一無二の存在感とパフォーマンスの感染力には、もはや貫禄すら感じるほどだ。再びきゃりーが振り付けを念入りにレクチャーして披露した“つけまつける”に続き、ラストは“ファッションモンスター”。代々木第一体育館をきゃりーワールドに飲み込んだライヴ・パフォーマンスを終えると、彼女は楽しそうに観客に手を振りながらステージを去った。

J-WAVE LIVE 2000+13 3日目 @ 国立代々木競技場第一体育館 - RIP SLYMERIP SLYME
■RIP SLYME
「室内のイベントと聞いて、やったぞ、と。クーラーが効いてるぞ、ラッキー、と思って来たのに……お前たちが熱くて、こっちも熱いよ!」とRYO-Zがステージで語るほど、フロアに大いなる熱狂をもたらしたのはRIP SLYMEだ。まずは“FUNKASTIC”でフロアに大歓声を巻き起こすと、7月にリリースされたばかりの最新シングル“ジャングルフィーバー”を繰り出し、会場の興奮をさらにヒートアップさせる。「最高の知ったかぶりをお願いします!」とRYO-Zが語って披露したのは、只今レコーディング中のニュー・アルバム収録のナンバー“AH yeah”。「俺のあそこがJ-WAVE」というSUの謎なアドリブに、フロアは拍手喝采。さらに“ロングバケーション”ではILMARI、RYO-Z、SUがおもむろに、きゃりーぱみゅぱみゅの“PONPONPON”のダンスを踊り始め、PESが不覚にも笑ってしまい自分のパートが歌えないという一幕も。なんともRIP SLYMEらしい自然体でハートフルなパフォーマンスが、代々木第一体育館に心地良いグルーヴ感を届けてくれたひと時だった。

J-WAVE LIVE 2000+13 3日目 @ 国立代々木競技場第一体育館 - 加藤ミリヤ加藤ミリヤ
■加藤ミリヤ
「今年で開局25周年を迎えたJ-WAVEと私は実は同い年。強い縁を感じます」と語った加藤ミリヤは、その情熱的な歌声でJ-WAVEの25周年に華を添えた。DJと生バンドによるサウンドをバックに、“HEART BEAT”でライヴを力強くスタートさせれば、フロア中の手が上がり、熱い一体感がもたらされる。続く“今夜はブギーバック”では軽快なリズムのもと艶っぽいヴォーカルを響かせ、大きな拍手と歓声を勝ち取っていた。「もっとみんなと盛り上がりたいんですけど準備はいいですか?」とオーディエンスを煽り、“SAYONARAベイベー”、“Love Forever”でフロアの熱気をさらに加速させていく。バラード曲“LOVERS partⅡ”でみせた、しっとりとエモーショナルな歌声には、代々木第一体育館を埋める観客の心臓が鷲掴みにされたようだった。「J-WAVE LIVE 2000+」に4年連続で出演している加藤ミリヤ。「来年も待ってるよ!」というファンの声援には、「来年も呼んでくれるの?」と明るく答えていた。最後は「一緒に歌って、踊りましょう!」と披露した“EMOTION”。その歌声の表現力と力強さで、会場中を魅了したステージだった。

J-WAVE LIVE 2000+13 3日目 @ 国立代々木競技場第一体育館 - 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
■三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
「J-WAVE LIVE 2000+13」のラストを飾ったのは、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE。7人がステージに登場すると、代々木第一体育館は凄まじい歓声に包まれた。“FIGHTERS”、“Higher”とアッパーなナンバーを立て続け、オーディエンスを熱狂させる。5人のパフォーマーたちの力強く躍動感に満ちたダンスと、2人のヴォーカリストの熱く熱情的な歌声が、フロアの熱気をどこまでもヒートアップしていく。一際大きな歓声が上がったのは、激しくも切ない夏の恋を歌ったラブバラード“花火”だ。“(YOU SHINE) THE WORLD”では観客のタオルが一斉にクルクルと周り、フロアの光景は壮観。7人が描くとてつもない熱量とスケール感に溢れたライヴは、“君の瞳に恋してる”で大団円を迎えた。アンコールでは、彼らとともにGENERATIONS from EXILE TRIBEが一緒に登場するというサプライズ。総勢14名でコラボ曲“BURNING UP”を披露すると、代々木第一体育館はこの日一番の大歓声に包まれ、「J-WAVE LIVE 2000+13」の最後を見事なパフォーマンスで締めくくってみせた。(大山貴弘)
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