メタリカの1991年の5枚目のアルバムで最高傑作ともいわれる『メタリカ』は、ニールセン・サウンドスキャン・システムがアメリカで導入されて以来初めてセールス1600万枚を超える作品となったとビルボード誌が明らかにしている。
通称「ザ・ブラック・アルバム」としても知られる『メタリカ』は1991年8月にリリースされ、2012年にはアメリカ・レコード産業協会から累計セールス1600万枚を越えたことがすでに認定されているが、レジからデータを直接記録していくサウンドスキャンがチャートの集計に導入された91年11月以降では今回で初めて1600万枚超えを記録することになった。5月25日の週でセールス3000枚を記録し、この時点でサウンドスキャンでのデータが1600万2千枚を記録することになったという。
なお、サウンドスキャン導入以降では、2009年12月20日に『メタリカ』はシャナイア・トゥエインの『カム・オン・オーヴァー』を抜いて過去最高のセールスを誇るアルバムになっている。現在もセールスが1500万枚のセールスを超えているのはこの2枚のアルバムしかない。1000万枚を超えたアルバムは22作品あり、直近で1000万枚の大台に乗った作品はアデルの『21』になる。なお、世界規模でいうと、『メタリカ』はセールス3000万枚を超えている。
さらにビルボードのアルバム・トップ200チャートでも『メタリカ』は現在144位につけてチャート在位307週目を迎えている。サウンドスキャンが導入されてからは最長のチャートイン記録を保持している。
サウンドスキャン導入以前の、ビルボード・チャートが1956年に開始されてからの通算チャートイン記録としては歴代6位で、1位はピンク・フロイドの『狂気』の861週となっている。