U2のボノ、自身の慈善プロジェクト「レッド」にはもっと強気な攻勢が必要だと訴える

U2のボノ、自身の慈善プロジェクト「レッド」にはもっと強気な攻勢が必要だと訴える

新作の仕上げにかかっていると伝えられているU2のボノだが、世界の広告大賞の一つといわれるカンヌ・ライオンズで、自身で指揮するキャンペーン、プロダクト・レッドについてのプレゼンテーションを行ったとビルボード誌が伝えている。

プロダクト・レッドは世界各地の貧困撲滅のために活動している団体ワン・キャンペーンとボノとで設立した商品ブランドで、商品のカラーを赤にして「プロダクト・レッド」というロゴを冠し、その商品の売上の一部を世界エイズ・マラリア・結核対策基金に寄付するというプロジェクトになっている。

ボノはこの日のプレゼンテーションで、たとえばアップルが大きな貢献をしてくれているのにもかかわらず、まったく「プロダクト・レッド」としてのアピールをしてくれていないという歯痒さを訴えた。この日のプレゼンテーションにはアップルのデザイン部門のナンバー2であるジョニー・アイヴも出席していたが、ボノは「今回、ジョニー・アイヴに来てもらって本当に助かると思った理由のひとつは、アップルは7500万ドル(約76億3千万円)もの資金提供をしてくれているのに、ファッキン頭に来るほど、このことについてだんまりを決め込んでるからなんだ。だから、誰もこの事実を知らないんだよ!」と訴えている。

ボノはロゴの存在感がまったくないとデザイン面での不満を指摘していて、プロダクト・レッド・シリーズのアイパッドの専用カバーの場合、めくって内側の奥にしかロゴが印刷されていないことをこぼしていて、「ブランドはどこだよ? これじゃ誰にも見えないよ。これは謙虚さの暴走とでも言えるような事態だよ。これがアップルのやり方なんだよね。なんか宗教カルト集団みたいに、自分から目立とうとしないんだよ」と主張したという。

最近のプロジェクトではU2のシングル"Invisible"とスーパーボウルでのバンク・オブ・アメリカとの提携CMのおかげで世界エイズ・マラリア・結核対策基金用に300万ドル(約3億500万円)用意することができたというが、ボノはこのプレゼンテーションに出席したさまざまな企業の代表にさらなるプロジェクトへの参加を促したという。さらにボノは「俺たちはエイズのなくなった世代に近づいているのかもしれないという思いがある一方で、そこに近づけていないというのはなぜなのか。それはこの問題について世の中が熱くなってないからなんだよ」と訴えた。

なお、新作のリリースが何度も見送られていることから一部では新作が来年にすでに先送りになったとも報道されているが、バンドの広報はバンドが現在も今年のリリースを見据えて活動していると発表している。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on