パール・ジャムのエディ・ヴェダー、ポルトガルのライヴでキャット・パワーと共演

パール・ジャムのエディ・ヴェダー、ポルトガルのライヴでキャット・パワーと共演

先週末ポルトガルで開催されたフェスティヴァルにソロとして出演したエディ・ヴェダーのステージに、キャット・パワーのショーン・マーシャルが客演したという。

フェスはポルトガルのゼジンブラで開催されたスーパー・ボック・スーパー・ロック・フェスティヴァルで、エディは18日のヘッドライナーを飾ったが、セットに登場したショーンと一緒にエディは自身のソロ『ウクレレ・ソングス』からの"トゥナイト・ユー・ビロング・トゥ・ミー"を披露した。

エディはショーンのことを「あらゆる時代を通して、間違いなく俺の一番好きな歌手の一人」と紹介し、ステージで一緒に赤ワインを分け合ったという。それに続いてエディはニール・ヤングの"ダメージ・ダン"、さらにジョン・レノンの"イマジン"を披露したが、"イマジン"のカヴァーをライヴで披露するのはこれが初めてのことだったとか。

特に"イマジン"についてはイスラエルのガザ侵攻を念頭にカヴァーを思い立ったようで、具体的にガザについてはMCで触れなかったものの、どちら側につくのかという議論も多く闘わされていることへの憂慮を込めていると次のようにほのめかしたという。

「戦争に反対だという気持ちを持っていたとしても、必ずどっちかの肩を持たなきゃならないということはないんだよ。というわけで、次の曲は……俺としてはこれまで書かれた曲の中でも最もメッセージの強い曲だと思ってるんだ。だから、俺もこれまで人前でやったことはなかったんだよ。でも、今この曲をやるべき理由があるように思えるんだよ。ぼくと一緒に歌って、声を出してくれるか、携帯を光らせてくれるかしてくれれば、こう思ってるのは自分たちだけじゃないんだと知りたがっている人たちにも届くかもしれないよ」

エディは2週間前にイギリスのミルトン・キーンズで行ったパール・ジャムのライヴでガザ侵攻について触れ、具体的な発言ではなかったものの、「殺戮の大義名分を探している連中がいる」「そういうやつらは国境を越えて自分のものでもない土地を取り上げていく大義名分を探している」と語り、その後、このコメントが反ユダヤ的だとユダヤ系のメディアなどで大々的に報じられることになった。

これに対してエディは自身の「想像してごらんよ、ぼくはまだ反戦派だって」というタイトルのブログを発表し、「ぼくのことを夢想家だと言ってもいいよ。でも、それはぼくだけじゃない」という"イマジン"の歌詞を引用しつつ、自分の見地を説明していた。

エディとキャット・パワーの共演はこちらから。
https://www.youtube.com/watch?v=4c9Nv8VlpwQ

(c) NME.COM / IPC Media 2014

公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする