ジミー・ペイジ、いつか使う日のため写真など何もかも人にはあげず蒐集していると語る
2014.11.18 19:40
ジミー・ペイジは2010年に限定刊行された自伝『Jimmy Page by Jimmy Page』を先月一般に出版しているが、本には600点に及ぶ未発表写真が収録されていることでも話題を呼んでいる。ニューヨークのラジオ局WNYCの取材に応えたジミーは、自分は滅多にものを人にあげたりしないから図版を整理してまとめるのは楽な作業だったと明かしている。
「まあ、先のことがある程度見えてたんだよね。ちょっとしたものもちゃんと取っておいて、後々ネット・オークションのイーベイで売られたりすることのないようにしてたんだよ。おかげで自分のコレクションの中にごく初期の頃の写真も少しだけちゃんと残ってあったんだ。ビートルズ以前の時代のものとかもね」
自伝の本文の方はわりと少ないが、機材やテクノロジーについて一章割いてあり、著名な機材開発エンジニアのロジャー・メイヤーが考案していたファズボックスを試作していた時のことを次のように回想しているという。
「当時は本当に革命的なものだったんだよ。ロジャーは海軍省で音響技師として働く傍らファズボックスの開発を手がけていて、その頃からの仲なんだけど、電子工学を扱った部署にいたんだよね。極秘扱いになるようなものを扱ってたんだ。その頃、話を持ちかけられて、電子工学と音楽を繋げるにはこれしかやり方がないって言ってきたんだ。それで自宅に連れて行って、大音量でいろいろ弾いてみせてあげたところ、ある装置を開発してくれたんだよ。一緒に開発したわけだから、明らかにぼくが第1号を貰ったわけだね。当時ぼくはスタジオ・ミュージシャンでね。仕事場に持って行ったら、みんな仰天してたよ。そのサウンドが信じられないって。2号機は必ずジェフ・ベックの手に渡るようぼくは話をつけて、それからは誰も彼もが手に入れることになったんだ。スタジオの外でもね」