英国で2014年度のアナログ盤総売り上げが1996年以来の100万枚超えを記録

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英国で2014年度のアナログ盤の総売り上げが、1996年以来初めて100万枚を越えるセールスを記録したことが明らかになった。

これは英国レコード産業協会(BPI)が11月27日に発表したもので、BPIのレポートによると今年のアナログ盤の総売り上げは1,083,206 枚のセールスを記録した1996年以来18年ぶりに100万枚超えを達成すると試算された。

なお、今年最も売れたアナログ盤はアークティック・モンキーズの『AM』(2013)だった。また、先週付けのUKチャートで1位を獲得したピンク・フロイドの『永遠(TOWA)』は初週で6000枚のアナログ盤を売り、これは1997年以来の初週最多売り上げ記録となる。また、最新週のチャートでアナログ盤が最も売れたのはデヴィッド・ボウイのコンピレーション・ベスト『ナッシング・ハズ・チェンジド~オールタイム・グレイテスト・ヒッツ』だった。BPIのスポークスマンはロイヤル・ブラッドがレコード・ストア・デイに行ったデビュー・アルバム『ロイヤル・ブラッド』のアナログ盤セールス・イヴェントも、今年のアナログ盤の売り上げ上昇に貢献したと語った。

UKオフィシャル・チャートの最高責任者、マーティン・タルボットが次のように語っている。

「ピンク・フロイドの『永遠(TOWA)』が今世紀最多のアナログ盤初週売り上げを記録したことも相まって、英国のリスナーが今なおアナログ盤というフォーマットを愛していることが立証された。今年のアナログ盤の総売り上げ高は2000万ポンド(約37億円)にのぼる。わずか300万ポンド程度だった5年前を思うと信じられない記録だ」

英国でのアナログ盤の売り上げは2009年と比べるとおよそ5倍になっているという。ちなみに2013年度の総売り上げは780,674枚だった。ただし、英国でのアルバム総売り上げに占めるアナログ盤の割合は2%程度にすぎない。CDが約64%、デジタルが約35%となっている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014

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