ホール・アンド・オーツ、商標名侵害でシリアル食品会社を訴える

ホール・アンド・オーツ、商標名侵害でシリアル食品会社を訴える - 1972年作『ホール・オーツ』1972年作『ホール・オーツ』

ホール・アンド・オーツはニューヨークのシリアル販売会社に登録商標権を侵害されたとして訴えを起こしている。

問題となっているのはこのシリアル・メーカーのアーリー・バード社が販売している「ホーリン・オーツ」というブランドで、バンド側は明らかにアーリー・バードはホール・アンド・オーツ(口語で詰まると「ホールン・オーツ」となる)のイメージを自社商品に流用していると指摘。訴状ではホール・アンド・オーツがファースト・アルバム当初から麦製品のイメージをバンドのイメージとして打ち出してきたことも挙げ、こうしたバンドのブランド・イメージの不当な流用となっていることを訴えている。

さらにホール・アンド・オーツの会社であるホール・オーツ・エンタープライズでは、まったく別なシリアル商品で同名の「ホーリン・オーツ」を扱っていることも挙げて、こちらの商品に対する商標侵害も訴えている。バンドのマネジメントは次のような声明を発表している。

「アーリー・バード・フードが『ホーリン・オーツ』を商標として選んだのは、ホール・アンド・オーツのバンド名とブランド名にまつわる知名度を利用しようとしたからだとわたしたちは考えています。さらにホール・アンド・オーツの会社である、ホール・オーツ・エンタープライズでは『ホーリン・オーツ』という商品名の連邦商標登録も済ませていて、この商品名は朝食用食品として登録されていて、実際に『ホーリン・オーツ』というブレンド・オートミール商品としてホール・オーツ・エンタープライズからライセンス契約もされています。アーリー・バード・フードがこの商品名を自社商品に利用することは消費者に混乱をもたらすだけでなく、アーリー・バードの商品がホール・アンド・オーツによって認可されているという誤解も招きかねません。ホール・アンド・オーツはアーリー・バードの商品は認可していません。これまでアーリー・バードにも打診をしてきましたが、交渉は不調に終わったので、ホール・オーツ社としては自社商品の商標と正当性を守るために訴えを起こすしか方策がなくなった次第です」
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