ビヨンセ、レディー・ガガなど女性の著名人ら36名が連名で「貧困は性差別的だ」と表明

ビヨンセ、レディー・ガガなど女性の著名人ら36名が連名で「貧困は性差別的だ」と表明

ビヨンセやレディー・ガガなどさまざまな分野で活躍している女性アーティストが女性の人権を主張する公開書簡に署名している。

書簡は世界中の極貧の撲滅を掲げた支援活動を行ってきているワン・キャンペーンが公開したもので、書簡では女性が今も不当な扱いを受けていること、さらに貧困は性差別を生むことを訴えている。ビヨンセ、レディー・ガガのほか女優のメリル・ストリープ、シャーリーズ・セロン、アンジェリーク・キジョー、フェイスブックの最高執行責任者シェリル・サンドバーグらが署名したこの書簡は次のように呼びかけている。

「まともな小学校や中学校に通うこともできない女の子、ちゃんとした医療を受けられない女の子、まだ子供なのに結婚を強いられた女の子、出産に当たって死を覚悟させられ、次回の妊娠について自身の希望さえ聞き入れられない母親たち、自分が耕している農地を相続できない女性、銀行口座を開くことも許されず、電話を所有することも、電気の供給や法的な手続きも許されない女性たち、出生時に戸籍を登録しなかったうえに政府にも本人や出身地の村に関する情報を管理する能力がないため、法的に存在していないことになっている女の子たち、自分たちに暴力を振るう人物を訴えることも司法に頼ることもできないままでいる女性たちや女の子たち。みんなひとり残らず大切な存在であることをここで確認しましょう」

「簡単にまとめると、貧困は性差別的だということで、女子と女性たちは不当な扱いを受けているという事実を直視し、世界中の指導者と市民たちが本当の変革のためにともに取り組まなければこの問題は終わらないということです。わたしたちが女子と女性のためにメッセージを届ける時、それはみんなのために届けていることにもなるのです」

書簡はドイツのメルケル首相とアフリカ連合のドラミニ=ズマ委員長に宛てられたものになっているが、メルケル首相はドイツでG7会議開催を、ドラミニ=ズマ委員長はアフリカ連合会議開催を今年控えていて、そこで女性の地位向上を議題として取り上げる予定になっている。ワン・キャンペーンでは「2030年までにすべての女性と女子を貧困から救い上げる」と書簡の中で訴えていて、書簡を公開しているオフィシャル・サイトでは一般のユーザーからの署名も呼びかけている。なお、書簡が公開された3月8日は国際女性デーに当たっていた。

公開書簡はこちらから。
http://www.one.org/international/blog/beyonce-lady-gaga-meryl-streep-33-other-influential-women-say-poverty-is-sexist/
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