ストレイテナー、ツアーファイナル、完全レポート! そして「その先」へ――

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最新アルバム『Behind The Scene』を携えて、2月より全国ツアーをスタートしたストレイテナー。その追加公演が、2015年4月25日(土)、2015年4月26日(日)の2日間にわたって東京・豊洲PITにて開催された。RO69では、この2日目の模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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「これから2時間、一生心に残る最高のライヴにしましょう!」というホリエアツシ(Vo・G・Piano)のコールを待つまでもなく、冒頭の“KILLER TUNE”から“Super Magical Illusion”“VANDALISM”への展開で沸点超えの狂騒感に包まれていた豊洲PITは、続く“TRAIN”からエモーショナルな楽曲連射で刻一刻と熱気を増していく――最新アルバム『Behind The Scene』を引っ提げて全22公演(台湾公演+追加公演含む)にわたり開催されてきた、ストレイテナー「Behind The Scene TOUR」のラストを飾る東京・豊洲PIT追加公演2DAYSの2日目。ホリエアツシ/ナカヤマシンペイ(Dr)/日向秀和(B)/大山純(G)が体現する音楽世界の幅広さと豊かさを、どこまでもダイナミックに、伸びやかに提示してみせた、至上のステージだった。

日向も「ちょっと『フェッシー』な感じ」と言っていた通り、4人の演奏と歌が生み出す熱量が、キャパ3000人超という豊洲PITの規模感と相まって、ロックフェスを思わせるようなスケールの高揚感を生み出していたこの日のアクト。前日のセットリストから約半数の曲目を入れ替えてこの日のアクトに臨んでいた彼らは、「みんなをびっくりさせたい!」(ホリエ)、「踊らせに来たからね、我々は」(ナカヤマ)、「踊りたいですよね?」(大山)とそれぞれに闘志を覗かせながら、濃密なグルーヴ感渦巻く“Yeti”“Wonderfornia”、アグレッシヴなロックの強度に満ちた“Breaking Ground”など『Behind The Scene』の楽曲群を積極的に畳み掛けていく。ピアノ名曲“シンクロ”に“放物線”を織り重ねて生み出した凛とした多幸感。♪ウォ〜オオオ〜と一大シンガロングを巻き起こした“The World Record”のファンクビートから“Asshole New World”のグランジ感へ雪崩れ込んだ瞬間の爆発力……多彩な音像のひとつひとつが、力強い包容力をもって広がっていく。

ギターロックの衝動とエッジ感、ピアノロックの清冽な輝度、ポストロック/エレクトロの精緻な世界観……『Behind The Scene』は言わば、ストレイテナーがこれまで提示してきた音楽的な伏線を全部回収してさらに大きなストーリーへと編み上げ、ストレイテナーとロックの10年規模の「その先」への道筋を堂々と示すようなアルバムだった。だから、どの時代のどの楽曲でも、『Behind The Scene』を軸としたこの日のセットリストにまったく無理なくハマっていく。大山&ホリエの鋭利なギターと日向&ナカヤマの爆裂ビートがせめぎ合う“Little Miss Weekend”から“Man-like Creatures”のミステリアスなハイブリッドサウンドへと流れ込み、そこから『Behind The Scene』の“78-0”“冬の太陽”へ――といった展開が、いたって自然にひとつの音風景を描き出していた場面は、『Behind The Scene』の持つ意味性をリアルに象徴する決定的瞬間だった。

ドラマ『不便な便利屋』(前日には鈴井貴之監督もライヴを観に来ていたとのこと)のオープニング曲として書き下ろしたシングル曲“The Place Has No Name”に続き、“Melodic Storm”“From Noon Till Dawn”をパワフルに炸裂させて本編を締め括った4人。アンコールで「『Behind The Scene』の中でも最も強い想いをこめて作った曲」というホリエの言葉とともに披露したのは“翌る日のピエロ”。《もう一回笑ってよ/星になる子供達よ/認め合い 変わる世界/いつかは知ることになる》と真摯に歌い放つホリエの歌が、熱気あふれるフロアの隅々にまで沁み渡っていく。シングル『The Place Has No Name』カップリング曲“覚星”で雄大なサウンドスケープを繰り広げた後、Wアンコールで“Farewell Dear Deadman”でグランドフィナーレ――かと思いきや、ホリエがギターをかき鳴らして歌い始めたのは“ROCKSTEADY”! 変化と進化に満ちたテナーの足跡と「今」と「これから」をでっかく祝福するような、圧巻のエンディングだった。今回の豊洲2公演を自身初のライヴCDとしてリリースすることを発表していたテナー、5月3日(日)には「JAPAN JAM BEACH 2015」に登場!(高橋智樹)


[SET LIST]

01.KILLER TUNE
02.Super Magical Illusion
03.VANDALISM
04.TRAIN
05.TRAVELING GARGOYLE
06.SCARLET STARLET
07.Yeti
08.Wonderfornia
09.Breaking Ground
10.瞬きをしない猫
11.シンクロ
12.放物線
13.彩雲
14.The World Record
15.Asshole New World
16.Little Miss Weekend
17.Man-like Creatures
18.78-0
19.冬の太陽
20.The Place Has No Name
21.Melodic Storm
22.From Noon Till Dawn

(Encore 1)
23.翌る日のピエロ
24.覚星

(Encore 2)
25.Farewell Dear Deadman
26.ROCKSTEADY

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