ワーナー・ミュージック・グループの代表が、現在はストリーミング配信の方がダウンロードよりも多くの収益に繋がっていることを明らかにしている。
ワーナーの最新の業績情報によれば、ストリーミングによる収益は33パーセントの伸びを見せていて、初めてダウンロードによる収益を超すことになったとザ・ガーディアン紙が伝えている。これによりワーナーの年間収益は6億7700万ドル(約811億3600万円)と前年比4パーセントの増加を見せ、純益1900万ドル(約22億7700万円)と過去最高益を記録している。ワーナー・グループの最高経営責任者スティーヴン・クーパーは今回の業績について次のように語っている。
「この成長率は、将来的にストリーミングは大多数の人たちにとっての音楽の楽しみ方になるということを明白に示してくれたと思います。それだけでなく、ストリーミングのさらなる拡大によって、音楽業界自体がこの先、維持し続けられるような長期的な成長を取り戻すだろうと自信をもって言えると思います」
また、アップルが大手レーベル各社にスポティファイやユーチューブとの音源使用許可契約を更新しないように働きかけているという報道を受け、クーパー代表は無料ストリーミング・サービスを終わらせようという試みについては「慎重に考えなければならない」とも警告を発している。なお、アップルはレーベル各社に不当な圧力をかけているのではないかとしてアメリカの法務省などが調査に動き出しているともザ・ヴァージ誌などが伝えているが、クーパー代表は現在のストリーミング・サービスについて次のように語っている。
「今はもうさまざまなビジネス・モデルが存在していますし、どのモデルについても、つまり広告を収入のベースにしていても、あるいは購読料をベースにしていても、またどちらも併用していたとしても、とりあえず違法ダウンロードよりはましですよ。完全有料制については充分に尊重していますが、一般的に音源が見当たらなくなると、ユーザーは無料で音源を提供するサイトをインターネットで探し出してしまいますし、たいてい、こうしたサイトにはまったく経済的なモデルは伴っていないものなのです」
「無料ストリーミングを廃絶すると決めてしまう前に、それがどういう結果をもたらすのか、慎重に考えてみるべきだと思います」
なお、アップルはビーツ・ミュージックを援用した新しいサービスを近く立ち上げるとこれまで伝えられてきており、6月に開催されるアップルの世界開発者会議で発表されるのではないかと見込まれている。
(c) NME.COM / IPC Media 2015
