B・B・キングは毒殺されたという娘二人の主張を警察や医師団らは否定

B・B・キングは毒殺されたという娘二人の主張を警察や医師団らは否定

5月14日に他界したB・B・キングの死因について、毒殺されたのではないかという一部の遺族の主張をB・Bの遺産管財人の弁護士が否定している。

B・Bの娘であるカレン・ウィリアムズとパティ・キングは生前遺族がB・Bとの面会を阻まれていたことを訴えていて、さらにB・Bのマネージャーのラヴァーン・トニーと個人アシスタントのマイロン・ジョンソンの両名がB・Bの死期を早めたとして二人を糾弾している。

トニーはB・Bの遺書で遺産管財人として指名されていて、遺産は数千万ドルもの額にのぼる可能性があることが裁判用の訴状などから窺われるとザ・ガーディアン紙は伝えている。また、個人アシスタントのジョンソンはラスヴェガスの自宅で在宅ホスピスを受けていたB・Bに付き添っていて、14日の臨終にも病床に立ち会っていたが、遺族はひとりも立ち会っていなかったという。

カレンとパティの弁護士ラリッサ・ドロホバイツァーが提出した宣誓供述書によれば、娘たちは「父は服毒させられ、なにかを投与されたのではないかと思います」「父は殺害されたと思っています」と連名で訴えているという。

B・Bの遺体は24日に検死も受けていて、詳細な結果が判明するには8週間後まで待たなければならないが、検死を行ったクラーク郡検死官ジョン・フデンバーグは現時点で殺害を示唆する証拠はなにもみつかっていないと25日に発表していて、ラスヴェガス市警のレイ・スタイバー警部補も現在、事件性を探る動きはないと明らかにしている。また、トニーの弁護人のブレント・ブライソンは、B・Bには医療専門家が24時間体制で張り付いて目の行き届いた看護を行っており、それはB・Bが「眠りながら安らかに息を引き取る」まで貫かれたことを3人の医師がB・Bの看護について行われた監査の後、認めたと語っている。

トニーやジョンソンらは服毒の疑惑を着せられてから一切のコメントを避けているが、B・Bのマネージャーを39年務めてきたトニーは「あの人たちは言いがかりならこれまでもずっとつけてきているじゃないですか。別に今に始まったことじゃないですよ」とだけ語ったという。

なお、カレンはB・Bの看護や世話などをする後見人としての立場をトニーから自分に移すべく裁判所に訴えていたが、B・Bの死の1週間前に裁判所に却下されていた。

B・Bの他界後、遺体はファンとのお別れのために安置され公開もされた。そのため遺体の防腐処理なども行われたが、こうした処理が検死に影響することはないという。埋葬は6月2日に行われる予定になっている。
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