活動40周年記念ツアーのヨーロッパ公演を先月終え、10月にはオセアニア公演に乗り出すキッスだが、ジーン・シモンズは今後キッスが新作を制作する可能性はあると語っている。
キッスはここ数年では大復活作となった2009年の『Sonic Boom』、12年の『モンスター~地獄の獣神』をリリースしているが、ザ・プレス・エンタープライズ紙の取材に応えたジーンは次のように新作制作の可能性について語っている。
「ポール(・スタンレー)はもう新作はないと思ってるかもしれないけど、俺はまだあるんじゃないかと思うんだ。でも、いずれにしても俺たちがなにかを無理強いすることはないから。俺たちの心がどうなるかなんてことがわかる人も予想もつく人もいないんだからさ。でも、俺は最近、"Your Wish Is My Command"という曲を書いて、これがすごくキッスな感じがするんだ。しかも、結構楽に書けたんだよ。だから、充分材料が揃ったら、顔を見合わせて『やってみたい?』ってことになると思うんだけど」
その一方でポールは『Sonic Boom』や『モンスター~地獄の獣神』を無理して追っかける必要はないとクラシック・ロック誌に先頃語っていて、「キッスは別に新作がなくても前に進んで行けるんだから。アルバムを作る以上、そこには正当な理由がなきゃだめなんだ」と説明している。
「かつてはアルバムは、契約書で要求されているから作るという時代もあったわけだけど、今の俺は、正当な動機がある時にのみ制作に取りかかりたいんだ」
「たとえば、『Sonic Boom』はどうしてもやっておかなければならない作品だったし、『モンスター~地獄の獣神』は『Sonic Boom』をやれたんだから、そこからどこまで行けるかやってみるかっていう作品だったんだ。それを達成できたからには、俺たちは別に新作がなくてももう先に進んで行けると思うんだ。キッスでは(40周年記念を始め)充分いろんなことが起きてるから、今新作を作る必要性はないと思うんだよ」
ただ、いずれ新作を作る可能性はまだ残されていると次のようにもポールは語っている。
「どんなことだって起こり得るんだからね。ただ、今この瞬間は見えてきていないってことなんだよ。それに俺は絶対ってことはありえないと思ってるから」