ボブ・ディランの『地下室(ザ・ベースメント・テープス)』を録音した家がレンタルに

ボブ・ディランの『地下室(ザ・ベースメント・テープス)』を録音した家がレンタルに - ボブ・ディラン&ザ・バンド 1975年作『地下室(ザ・ベースメント・テープス)』ボブ・ディラン&ザ・バンド 1975年作『地下室(ザ・ベースメント・テープス)』

ボブ・ディランがザ・バンドの面々と1967年に後の『地下室(ザ・ベースメント・テープス)』のレコーディングを行った建物である「ビッグ・ピンク」がレンタルで貸し出されているという。

この建物では1966年のオートバイ事故で頸椎を怪我したボブとザ・バンドの面々が100曲近くのレコーディングを行ったことと、その後、ザ・バンドのファーストとなる68年の『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』に収録された楽曲の数々が書かれた場所としても知られている。

家は一晩650ドル(7万9300円)で貸し出されるというが、貸し出しているのは1998年にこの家を購入したドナルドとスーザン・ラサーラ夫妻で、今年の夏から宅泊サイトのヴァーボで紹介されるようになったとか。67年当時、このビッグ・ピンクにはロビー・ロバートソン以外のメンバーが同居していたというが(ロビーは近所に奥さんと住んでいた)、最大で9人が同時に宿泊できるそうで、貸出は最大で2晩までだという。なお、肝腎のレコーディングが行われた地下室については貸し出さないということなので、おそらく閉鎖されたまま泊まることになるのかと思われる。

しかし、ヴァーボでは実際にこの物件に泊まったユーザーからビッグ・ピンクは星5つの好評価を受けていて、ある評価者によれば、「ラサーラ夫妻はこの家の67年当時のオーラを保つため、相当な手入れを行っている」とのことだ。

昨年ローリング・ストーン誌とこの家を再訪したザ・バンドのガース・ハドソンは地下室に足を踏み入れて「思ってたより広いなあ」と語っていて、「ここでたむろしては片付けとかしてると、ボブがふらっとやってくるんだ。ボブは同じ歌をあんまり繰り返し歌うのを嫌がってたね」と振り返っていたという。
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