【コラム】BUMP OF CHICKEN、20周年イヤー開幕! CDJ15/16のステージで伝えた言葉とは
2016.01.03 12:00
「僕たち来年20周年なんですよ。この4人で、初めてステージに上がった時から。それで、新しいアルバムが出るんです!」――12月31日、COUNTDOWN JAPAN 15/16・BUMP OF CHICKENのステージ。EARTH STAGEから生中継での『紅白歌合戦』出演で、会場一丸の大合唱とともに“ray”をフェス会場のみならず日本中に響かせてみせた後、来る2016年=結成20周年アニバーサリーイヤーについて語った藤原基央の言葉に、熱い歓声が広がっていたのが印象的だった。
そしてこの日、BUMPはニューアルバム『Butterflies』から新曲“Butterfly”をライヴ初披露した。アコギを奏でながら歌う藤原の、力強い伸びやかさに満ちたヴォーカリゼーション。EDM系アレンジも積極的に取り入れてきたBUMP進化形の音像を、さらに前へ先へと進めたような、壮麗な音世界と祝祭的なビート感。藤原自身「初めてやるんで、わたわたしてます」と話しながらも、ロックの枠組みすら飛び越えたような驚愕のスケール感を、この日の“Butterfly”は確かに体現していた。
すでにアナウンスされている通り、結成20周年を迎える今年、BUMP OF CHICKENは2月10日にニューアルバム『Butterflies』をリリース、翌2月11日には結成20周年記念Special Live「20」を幕張メッセで開催する。さらに、4月9日&10日:大阪・京セラドーム大阪/5月8日:愛知・ナゴヤドーム/5月22日:福岡・ヤフオク!ドーム/7月16日・17日:神奈川・日産スタジアムといった大会場を巡る初のスタジアムツアー「STADIUM TOUR 2016 "BFLY"」を実施することが決定している。
「20年ライヴやってきたんですけど……目の前のお客さんが返してくれる情報ってものすごくでかいんですね。僕たちステージに立ってるみんなの、何物にも代え難いエネルギーになるわけです。勇気になるわけです」
藤原はEARTH STAGEのMCで、数万人の観客にそう呼びかけていた。常にリスナー/オーディエンスと誠実に向き合いながら、BUMP OF CHICKENが20年にわたって育んできた音楽とコミュニケーションが、ついにはスタジアムツアーという規模のライヴ活動へと結実する――それは彼らと同じ時代を生きてきた僕らすべてにとって、BUMP OF CHICKENというバンドの意味を再確認する、重要な1年になるはずだ。(高橋智樹)