アバ、突如発表された彼らの再結成とはいかなるものなのか

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70年代から80年代にかけて世界中で絶大な人気を誇ったアバ(ABBA)が再結成すると10月26日に明らかになった。

アバは26日にオフィシャル・サイトで「デジタル・アバ」と題された告知で「最後の正式なライブ・パフォーマンスから35年近く経って、アバのメンバーはこれまで世界中の数百万人ものファンが夢にまで見ていたけれども絶対に不可能だと思われていたことを、つまり、新しいエンタテイメント体験を提供しようと準備しています」と突然発表し、さらに今回の再結成がイギリスのエンタテイメント・プロデューサーやマネージャーとして有名なサイモン・フラーとのプロジェクトとして行われ、リリースなどはユニバーサル・ミュージックを通じて行われることが明らかになっている。

特に今回のプロジェクトではデジタルとVR(ヴァーチャル・リアリティ)テクノロジーの最先端を駆使するものとなっていて、これまで二度とツアーをやるつもりがないため再結成も行わないとその姿勢を貫いてきたグループをより自由な形でオーディエンスとの橋渡しをするものになるという。

「今回のプロジェクトの目的はスウェーデンのポップ・スーパースターであるアバとのオリジナルなエンタテイメント体験を作り出すことで、新しい世代のファンのみなさんに、これまで思いもよらなかったような形でアバを観て、聴いて、体感することを提供します」とオフィシャル・サイトでは謳われている。

当然、制作作業においてメンバーはグループとして目指していたものが失われないようあらゆるプロセスに関わっていくことになっていて、ベニー・アンダーソンとフリーダ・リングスタッドはプロジェクトについて次のように語っている。

ベニー・アンダーソン
「ぼくたちは未来に託されている無限の可能性にとてもインピレーションを受けていて、新しくて劇的ななにかを今こうやって作り出していることに関われて嬉しくてしょうがないよ。これはかつてのぼくたちの本質を捉えるタイム・マシーンなんだ。そして現在のぼくたちの本質を捉えたものでもあるんだよ」

フリーダ・リングスタッド
「世界中のファンのみなさんからいつも再結成するようにお願いされているので、この新しいアバの作品がわたしたちと同様、みんなを楽しませることを願っているわ!」

なお、今年の6月にはアバの作曲を担っていたベニーとビョルン・ウルヴァースが初めてスウェーデンのストックホルムで出会った時から数えて50周年を記念するイヴェントが行われたが、この時、アグネタ・フォルツコグ、ビョルン、ベニー、フリーダの4人がステージで往時の話を紹介し、その後、アグネタとフリーダが“Me and I”を30年ぶりに歌うというパフォーマンスが行われ、再結成説が本格的に囁かれることになった。

サイモン・フラーは今回のプロジェクトについて次のように語っている。

「ここ数か月の間にアバのメンバーから持ち上がってくるクリエイティヴィティとアイディアには、ぼくも興奮でいっぱいになってしまっています。ぼくたちは新しいテクノロジーを模索していて、その先端にはヴァーチャル・リアリティとAIがあるんですけど、これによってこれまでは想像もできなかったような、まったく新しい形のエンタテイメントとコンテンツを作ることができるようになるはずです」

なお、プロジェクトの詳細については来年発表されるとオリジナル・サイトで告知されている。
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