ルー・リードを最期まで支えたローリー・アンダーソンが語る、ルーの素顔
2016.11.03 12:02
2013年にこの世を去り、生前最後に手がけた巨大なリマスタリング作品『THE RCA & ARISTA ALBUM COLLECTION』が10月7日(金)に発売となったルー・リード。
現在発売中の『ロッキング・オン』12月号には、ルー・リードのパートナーとして公私ともに彼を最期まで支えたローリー・アンダーソンのルー・リードを振り返ったインタビューが掲載されている。
同作品に付随する彼のインタビューなどを記したブックレットによれば、『ベルリン』などの作品は当時しっかりと評価されていなかったという。その事実についてローリーは以下の様に語っている。
「彼の作品の評価に時間がかかるのは、彼がラディカルだったからとも言えるけど、でも人々が保守的なのだと思う。みんな自分の想像してなかったサウンドを聴いて驚くよりは、予想の範囲内のものを聴きたいのだと思う。だけど、ルーは、怖いもの知らずなの。彼だって、人が自分の音楽を好きになってくれたら嬉しい。でももっと深い部分では、彼にとって大事なことはひとつしかなくて、それは“自分が好きかどうか”だけだった」
また、ローリーが監督した映画『ハート・オブ・ドッグ〜犬が教えてくれた人生の練習〜』の話の中で、今でもルー・リードが彼女のインスピレーションになっていると以下の様に語っている。
「ルーは元々ものすごく平穏な心を持った人だった。だから、彼があれだけのワイルドな子供のような側面と、年を重ねた人間の雄大な側面を持ち合わせていたのは、彼の心には揺るぎのない安定があったからだったと今になって分かったの。
彼が亡くなった直後よりも、数年経った今のほうが、それがよく分かる。いまだによく考えているの。一体あれはどういうことだったのかしら? どうしてああいう性格だったのかしら? 彼の中でどうやって成り立っていたのかしら?ってね。それが私にとってすごくインスピレーションになるの」
この他にも本インタビューでは、『THE RCA & ARISTA ALBUM COLLECTION』制作の経緯やエピソード、この作業に向かうときのルー・リードの意気込みについても触れられている。
リリースの詳細は以下の通り
●リリース情報
LOU REED / ルー・リード
『LOU REED - THE RCA & ARISTA ALBUM COLLECTION』 (輸入盤)
発売中
8884303803- 2
収録作品
●ルー・リード自らの監修のもと新たにリマスタリングされたアルバム16作品(計17枚CD)
1. Lou Reed(『ロックの幻想』 1972年)
2. Transformer (『トランスフォーマー』 1972年)
3. Berlin(『ベルリン』 1973年)
4. Rock n Roll Animal(『ロックン・ロール・アニマル』 1974年)
5. Sally Can’t Dance (『死の舞踏』 1974年)
6. Metal Machine Music(『無限大の幻覚~メタル・マシーン・ミュージック』 1975年)
7. Coney Island Baby(『コニー・アイランド・ベイビー』 1976年)
8. Rock and Roll Heart(『ロックン・ロール・ハート』 1976年)
9. Street Hassle(『ストリート・ハッスル』 1978年)
10. Lou Reed Live Take No Prisoners(『テイク・ノー・プリズナーズ・ライヴ』 2枚組 1978年)
11. The Bells(『警鐘』 1979年)
12. Growing Up in Public (『都会育ち』 1980年)
13. The Blue Mask(『ブルー・マスク』 1982年)
14. Legendary Hearts(『レジェンダリー・ハーツ』 1983年)
15. New Sensations(『ニュー・センセーションズ』 1984年)
16. Mistrial(『ミストライアル』 1986年)
●12インチ・サイズ (各辺約30cm)の豪華ボックス仕様
●80ページのハードカバー・ブックレット、8×10インチ(約10×25cm)のプリント5枚、RCAのプロモーション用ポスター(59.8×57.2cm。29.9×28.6cmサイズに折り畳まれている)付
『ロッキング・オン』12月の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143384