3年ぶりの新作『フォー・クライング・アウト・ラウド』がケンドリック・ラマーもゴリラズも打ち破れなかったエド・シーランの『÷(ディバイド)』の連勝記録をストップさせ、全英アルバム・チャート1位を獲得したことでも話題になったカサビアン。
6月1日(木)発売の『ロッキング・オン』7月号では新作についてサージが語り倒した超ロング・インタビューの後編を読むことができる。
後編ではギター・ロックで成功を手にいれる「べき」アルバムを初めて自覚的に作ったその動機を読むことができる。
今作ではカニエ・ウェストを始めとするヒップホップに大きな刺激を受けたというサージは以下のように語っている。
「今回俺が思っていたのは、ヒップホップの連中がサンプリングのネタに使っている、そういう『源』にまでむしろ戻ろうじゃないか、そういうことで。たとえばケンドリック(・ラマー)が『このリフを使いたい』と思う、あるいはエミネムが『これはいただき』と感じるような。そういう、彼らが元ネタにしているロック・チューンみたいなものをやりたかったんだ」
「大きなステージで、大観衆を前にしても通じるような曲を世に出そうとしつつ、と同時にベッドルームでひとりで音楽を聴いている人々(中略)に向けて曲を書いているんだ」と思うようになったというサージ、「理想のポップミュージックの美しさ」とは「誰が作ったかは一切関係ない――書いた人間がどんな見てくれかとか、誰が作ったのか云々はどうでもいい、そこなんだよね」と語っている。
カサビアンにおいて超えてはいけない一線を訊ねられるとオペラをあげ、「あれは、自分がどうにもハマれない唯一のもの」だといい、また、「レスター出身の野郎たちがカントリー音楽を作る……なんてさ。それはどうしても間違ってるってさ」という発言もあったようだ。
『ロッキング・オン』6月号掲載の超ロング・インタビュー前編を取り上げた記事はこちら。
ソニックマニアのヘッドライナーとサマーソニックでの来日を控えているカサビアン、このアルバムを日本で、そしてライブで聴ける日を楽しみに待ちたい。
『ロッキング・オン』7月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143719