ザ・キンクスのレイ・デイヴィス、ソロ第2弾アルバムを発売

1960年代、70年代のイギリスを代表するロック・バンドのひとつ、ザ・キンクスの中心的メンバーであるレイ・デイヴィスのソロ・アルバム第2弾(国内盤)が、12月5日に発売される。

初ソロ・アルバムである『アザー・ピープルズ・ライヴズ』から1年半のインターバルで発表される最新作。タイトルは『ワーキング・マンズ・カフェ』(=イギリスで主に労働者階級の人々が気軽に集まる“食堂”的な場所のこと)。レイ・ケネディ(元KGB)を共同プロデューサーに迎えて、ナッシュビルでレコーディングされた。コンテンポラリーな要素を取り入れながら、クラシックなキンクスのサウンドや歌詞のテイストをも持ち合わせた内容になっている。

なお、同作品はイギリスの発売日直前の10月21日に、イギリスの新聞紙『Times』の日曜版『Sunday Times』に収録曲の中から10曲を新聞紙の付録CDとしてつける、というセンセーショナルなプロモーション方法も話題となった。

レイ・デイヴィスは、2004年にニュー・オリンズにて強盗を捕まえようとして銃撃される、という命にかかわる事件に見舞われたが、その後ER(救急救命室)で書いたといういわくつきの楽曲“モルヒネ・ソング”も収録されている。

レイ・デイヴィスは1963年に、弟のデイヴ・デイヴィスとともにザ・キンクスを結成して以来“ユー・リアリー・ガット・ミー”“セット・ミー・フリー”“カム・ダンシング”“ウォータールー・サンセット”など多数のトップ10ヒット曲を次々と世に送り出し、本国イギリスのみならずアメリカでも大きな成功を収め1990年にはロックの殿堂入りも果たしている。イギリスでは親しみを込めて“ブリット・ポップのゴッドファーザー”と形容され、ピート・タウンゼントやポール・ウェラー、モリッシー、デーモン・アルバーンら多数のアーティストに影響を与えてきた。またその楽曲は、ザ・ジャム、ヴァン・ヘイレン、プリテンダーズ、ストラングラーズらにカヴァーされ、カヴァーもヒットを記録している。
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