2月に行われたブリット・アワーズでベスト・ブリティッシュ・グループ賞を受賞したTHE 1975は、「2010年代をサヴァイヴするバンドの理想を体現した存在」ともいえる。
6月30日(金)発売の『ロッキング・オン』8月号には、イースト・ロンドンの「THE 1975ハウス」をマット・ヒーリーに案内してもらいつつ行われたという『Q』のインタビュー記事が掲載されている。
ブリット・アワーズでベスト・ブリティッシュ・グループ賞を受賞した正にその夜、マットはアフターショーには参加せず、「イースト・ロンドンの自宅に戻って飼い犬に餌をあげた。彼は愛犬アレン・ギンズバーグに夕飯を与えたのち、目と鼻の先にある、親友かつバンド仲間でもあるジョージ・ダニエルの家まで歩き着いた。2人はマリファナのジョイントをシェアし、ジェームス・ブラウンのライヴ・アルバムを聴くと、マットは自宅へ帰った」という。
「時折はひとりでいてもいい、という真実に、折り合いをつけ」、「最近、(中略)“ひとりの時間を持つこと”に取り組んで」いるというマット・ヒーリーは、ロンドン中心部から離れた場所に「THE 1975ハウス」という拠点を構えたのだという。
しかし、ブリット・アワーズで賞を受賞して以降は「車を停めて『あんたのこと知ってるよ』と声をかけてくる運送ドライヴァーたちの数が増えた」という。
そのことについて「変な感じだよ。(中略)ブリット・アワーズだし、メインストリームのテレビだからさ、お茶の間レヴェルで認識されるようになるんだよ。えらいことだよ」と語っている。
ソーシャル・メディアについては、できればやめたいけれどやめない理由として「若い世代に理想とされてる身としては、重要なことを自分が話題にするのは責務だって感じるし、それができる大きなプラットフォームはツイッターだから」と考えているようで、アルバムのタイトルもSNSで発表するというスタンスも「2010年代に愛されるバンド像」を作り上げている一因かもしれない。
約1年前にリリースされた『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』に続く3rdアルバムのタイトルは「初期EPからとった『Music For Cars』になると発表しており、現在楽曲を鋭意制作中」だという。
このアルバムについて、マット・ヒーリー自身による「3枚目のアルバムとなると、『OKコンピューター』とか『ザ・クイーン・イズ・デッド』、それ級のが僕らには必要なんだよ」という発言もあったようだ。
「THE 1975ハウス」でのマットの生活が垣間見えるインタビューでは「1年半交際している」という彼女についての話題にも触れられており、ファンにはたまらない内容となっている。
『ロッキング・オン』8月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143799