未発表音源やレア音源などを収録した『パープル・レイン Deluxe』が6月23日にリリースされたプリンスだが、『パープル・レイン』関連の動画が6本公開されて話題になっている。
今回公開されたのは"Let’s Go Crazy"、"When Doves Cry"、"Take Me with U"、"I Would Die 4 U"、"Baby I’m a Star"、"When Doves Cry (Extended Version)"の6本で、いずれもかつてオフィシャル・ビデオとして公開されたものだ。
特に"Take Me with U"、"I Would Die 4 U"、"Baby I’m a Star"の3本はいずれもライブ映像になっていて、公開当時はファンの間ではかなり話題になったものであり、MTVなどでも頻繁に流されていた。
いずれの映像もプリンスの遺産管財団体が今回新たにプリンスのオフィシャル・チャンネルを開設して公開したオフィシャル映像で、画質もよく、インターネットでプリンスの映像が公開されたことはファンにとって非常に喜ばしい事態だと言える。
プリンスは晩年はインターネットについて非常に懐疑的になっており、特にYouTubeからは2007年に2000本に及ぶ自身に関連する動画を引き上げさせ、著作権侵害を理由にその後徹底して自分の動画をYouTubeから排除していた。
YouTubeはアーティストに対して広告収入の一部を還元していく措置を確立してきたが、プリンスはYouTubeが設定するアーティストへの印税があまりにも少ないとかねてから問題にしていた。
iTunesなどの配信サービスなどについても同じことがいえ、2014年にはタイダル以外ではインターネットから全作品を引き上げてしまっており、アナログかCDでしか音源は入手できない状況になっていた。さらに同年、プリンスはYouTubeのオフィシャル・チャンネルを含む自身のSNS一切を閉鎖している。
しかし、昨年プリンスが他界してから遺産管財側はより広くプリンスの作品が合法的に鑑賞できる方策を打ち出し、さまざまな形で作品が公開されるようになっている。
そのため現在ではiTunesやApple Musicでもプリンスの作品にアクセスできるようになっている。
プリンスのビデオには"Kiss"、"Mountains"、"Raspberry Beret"など名作が多く存在しており、これからの公開がさらに期待される。